国内初の斬新なスタジアムでは6つの戦いが繰り広げられる。


全天候に対応できる最新鋭のスタジアム。EURO2016では自国フランスがグループリーグ最終戦を行なうことになっており、ここで大歓声がこだますることだろう。 (C) Getty Images
もう少しフットボールの話題を続けましょう。というのも、リールはフランス初の斬新なスタジアムを誇っているからです。2012年にオープンした“半透明の飛行船”のような新スタジアム「ピエール・モーロワ」は、なんと屋根が可動式になっているのです。
かつてのスタジアムは、陸上競技場に芝生と客席を置いたような粗末なものであり、冬の寒さときたらハンパなものではありませんでした。
雨が降ればピッチはぐちゃぐちゃになり、スパイクが芝をひっかくたびにまるで“芋掘りの後”のようになり、「芋畑」と揶揄されたほど。雪が降ると、スタンドで観客が雪合戦をしていたのを思い出します。
ところが新スタジアムは、30分で屋根が開閉されるうえ、旧スタジアムの3倍にあたる50157人収容に。当初は50186人収容の予定でしたが、完成したらどういうわけか、少し減っていたという笑い話も残っています。
とはいえ、フランスでは4番目に大きなスタジアム。しかもテクノロジーを駆使し、フットボールのピッチがテニスコートなどに変身する、“からくり屋敷”です。
EURO2016は夏に開催されるので、屋根の開閉は見られないかもしれませんが、31メートルの高さを誇る巨大ルーフが動く様子を、現場で想像してみてはいかがでしょうか。
それから、このスタジアムにはもうひとつ、エピソードがあります。ここの建設は、フランスの元首相でリール市長でもあった故ピエール・モーロワによる最後のプロジェクトだったため、13年に「スタッド・ピエール・モーロワ」と正式改名されました。
ところが、これに不満な地元民も少なくなく、単に「グラン・スタッド」(ビッグスタジアムの意味)と呼び続けている人々が多いのです。現地で混乱しないよう、覚えておくといいでしょう。
【ピエール・モーロワでの開催試合】
6月12日:ドイツ vs ウクライナ
6月15日:ロシア vs スロバキア
6月19日:スイス vs フランス
6月22日:イタリア vs アイルランド
6月26日:グループC1位 vs グループA・B・Fの3位
7月1日:準々決勝
かつてのスタジアムは、陸上競技場に芝生と客席を置いたような粗末なものであり、冬の寒さときたらハンパなものではありませんでした。
雨が降ればピッチはぐちゃぐちゃになり、スパイクが芝をひっかくたびにまるで“芋掘りの後”のようになり、「芋畑」と揶揄されたほど。雪が降ると、スタンドで観客が雪合戦をしていたのを思い出します。
ところが新スタジアムは、30分で屋根が開閉されるうえ、旧スタジアムの3倍にあたる50157人収容に。当初は50186人収容の予定でしたが、完成したらどういうわけか、少し減っていたという笑い話も残っています。
とはいえ、フランスでは4番目に大きなスタジアム。しかもテクノロジーを駆使し、フットボールのピッチがテニスコートなどに変身する、“からくり屋敷”です。
EURO2016は夏に開催されるので、屋根の開閉は見られないかもしれませんが、31メートルの高さを誇る巨大ルーフが動く様子を、現場で想像してみてはいかがでしょうか。
それから、このスタジアムにはもうひとつ、エピソードがあります。ここの建設は、フランスの元首相でリール市長でもあった故ピエール・モーロワによる最後のプロジェクトだったため、13年に「スタッド・ピエール・モーロワ」と正式改名されました。
ところが、これに不満な地元民も少なくなく、単に「グラン・スタッド」(ビッグスタジアムの意味)と呼び続けている人々が多いのです。現地で混乱しないよう、覚えておくといいでしょう。
【ピエール・モーロワでの開催試合】
6月12日:ドイツ vs ウクライナ
6月15日:ロシア vs スロバキア
6月19日:スイス vs フランス
6月22日:イタリア vs アイルランド
6月26日:グループC1位 vs グループA・B・Fの3位
7月1日:準々決勝