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現地ベテラン記者が香川真司を密着レポート「ゲッツェの復帰と香川の放出はイコールではない」

カテゴリ:連載・コラム

マルクス・バーク

2016年04月29日

多くのファンは「あの敗戦は良い方向に転がった」と…。

リバプール戦後の3試合でいずれもハイパフォーマンスを見せた香川。トゥヘル監督の期待にしっかりと応えている。(C)Getty Images

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 ヨーロッパリーグ準々決勝でドルトムントがリバプールに敗れた後、ドイツではこんな議論が繰り広げられた。
 
「この敗戦は、ドルトムントに悪影響を与えるか?」
 
 あれから2週間、多くのファンが「あの敗戦は良い方向に転がった」と言っている。
 
 そうした答えを導き出したのは、リバプール戦後のドルトムントが、30節のハンブルク戦、DFBカップ準決勝のヘルタ・ベルリン戦、31節のシュツットガルト戦の3連戦をいずれも3-0で快勝したからだ。私自身、3戦3勝は予想できたが、3試合すべてで完勝を収めるとは思ってもみなかった。
 
 喜ばしいのは、香川真司がこの3試合のいずれも先発フル出場したことだ。「それぞれの負担を調整しなければならない」という言葉をたびたび口にし、積極的にターンオーバー制を採用するトーマス・トゥヘル監督のやり方を考えれば、予期できなかった。
 
 それ以上に特筆すべきは、香川がいずれの試合でも素晴らしいパフォーマンスを見せたことだ。とりわけヘルタ・ベルリン戦はマン・オブ・ザ・マッチ級の活躍で、チームを3年連続のDFBカップ決勝に導く立役者となった。バイエルンに5−2で勝った2011-12シーズン以来の優勝をもたらすのは、この男かもしれない。
 
 今週末にバイエルンの優勝が決まるはずであろうブンデスリーガでは、残り3試合はドルトムントにとって統計的な価値しか持たない。
 
 注目は、優勝した11-12シーズンに打ち立てた自身の最多勝点記録(81)を塗り替えられるかどうか(現在74)。また、ブレーメンが持つリーグ2位の通算勝点数(2228)の更新にも期待が懸かる。その差は、2ポイントだ。
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