天才と呼ばれることは嬉しくはありますが…
海外ではすごく良い経験をさせてもらったと思っています。よく、「練習は試合のように、試合は練習のように」と言いますが、本当にその通りで、練習も試合のように本当に激しいんです。そこが日本と違うところなのかなと感じます。
海外初挑戦だったフェイエノールト(オランダ)での1年目なんて、言葉も一切通じなかった。ただ、ホワイトボードとマグネットを使って指示を出してくれた監督の言葉は分からないけど、言っていることは理解できた。サッカーというのは言葉が通じなくても、理解し合えるものなのだなと感じたのが思い出深い記憶です。
ヨーロッパでの試合でとくに印象に残っているのは、フェイエノールトに移籍して初めてのアヤックスとのゲーム。ダービーというわけではないのですが、オランダではサポーターもすごく熱くなるカードで、とても異様な雰囲気でした。いままで自分が経験した試合とは全然違っていて、アウェーに行った時には、ピッチに瓶が投げられていたりとかもありました(笑)。
僕が天才と呼ばれることについてですか? 正直、嬉しくはありますが、だからといって何かがあるわけではないですし、やっぱりピッチの上で良いパフォーマンスを出すということがすべてですからね。
自分にサッカーの才能があったかどうかは分かりませんが、ただ努力は間違いなくしました。小さい頃から誰よりもボールを蹴ったという自信もありますし、誰よりもサッカーを楽しんでいた。負ければ悔しくて泣いたし、常に上を目指すという意識を持ちながら取り組みました。とにかく、人に言われてではなく、自分で考えて行動することが大事だと思います。
プロを目指す子どもたちには、僕は世界のトップに立ったことがないので、僕を目指してはだめだと言いたい。僕を越えて、もっともっと世界で活躍している選手たちを目指してほしい。ただ、サッカーは楽しいものだけど、苦しいこともたくさんある。なぜ苦しいのかを考えた時、それはうまくなりたいからだと思えると、もっと努力しなきゃという考えに繋がっていくと思うので、そこは常に感じていてほしい部分ですね。
やっぱり一度は誰しもがスランプのような状態を経験するんです。自分より上手い人なんてたくさんいるわけですから。それを「あいつより俺の方が上手いのになんでだよ」と思うのではなく、「自分に足りないものはある」と感じられる選手になるべきだと思っています。
※後編に続く。次回は10月30日に公開予定です。
取材・構成●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
海外初挑戦だったフェイエノールト(オランダ)での1年目なんて、言葉も一切通じなかった。ただ、ホワイトボードとマグネットを使って指示を出してくれた監督の言葉は分からないけど、言っていることは理解できた。サッカーというのは言葉が通じなくても、理解し合えるものなのだなと感じたのが思い出深い記憶です。
ヨーロッパでの試合でとくに印象に残っているのは、フェイエノールトに移籍して初めてのアヤックスとのゲーム。ダービーというわけではないのですが、オランダではサポーターもすごく熱くなるカードで、とても異様な雰囲気でした。いままで自分が経験した試合とは全然違っていて、アウェーに行った時には、ピッチに瓶が投げられていたりとかもありました(笑)。
僕が天才と呼ばれることについてですか? 正直、嬉しくはありますが、だからといって何かがあるわけではないですし、やっぱりピッチの上で良いパフォーマンスを出すということがすべてですからね。
自分にサッカーの才能があったかどうかは分かりませんが、ただ努力は間違いなくしました。小さい頃から誰よりもボールを蹴ったという自信もありますし、誰よりもサッカーを楽しんでいた。負ければ悔しくて泣いたし、常に上を目指すという意識を持ちながら取り組みました。とにかく、人に言われてではなく、自分で考えて行動することが大事だと思います。
プロを目指す子どもたちには、僕は世界のトップに立ったことがないので、僕を目指してはだめだと言いたい。僕を越えて、もっともっと世界で活躍している選手たちを目指してほしい。ただ、サッカーは楽しいものだけど、苦しいこともたくさんある。なぜ苦しいのかを考えた時、それはうまくなりたいからだと思えると、もっと努力しなきゃという考えに繋がっていくと思うので、そこは常に感じていてほしい部分ですね。
やっぱり一度は誰しもがスランプのような状態を経験するんです。自分より上手い人なんてたくさんいるわけですから。それを「あいつより俺の方が上手いのになんでだよ」と思うのではなく、「自分に足りないものはある」と感じられる選手になるべきだと思っています。
※後編に続く。次回は10月30日に公開予定です。
取材・構成●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)