小宮良之 新着記事

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の五十八「国際派監督に求められる語学力」

 兵法にこんな言い回しがある。「三軍は得やすく、一将は求め難し」 兵士の頭数を揃えるのは難しくないが、優れた指揮官は得難いということだろう。 これをサッカーに置き換えると、「選手は得やすく、名将... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の五十七「ポゼッションに不可欠な “ウイング”の育成と台頭を望みたい」

 昨今、日本サッカー界では空前のポゼッション信仰が巻き起こっていたが(今はその熱がすっかり冷めかけている)、“ボールをつなぐためのつなぎ”になってしまう傾向も強かった。最... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の五十六「欧州のビッグクラブ、そして日本のU-23代表も利用。“2トップのアドバンテージ”をJクラブも再考すべきだ」

 かつてサッカー界には、2トップがスタンダードだった時代がある。ところが1990年代後半から、ストライカーたちは次第に肩身の狭い思いをすることになっていった。  指導者たちによる“戦術... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の五十五「実は日本人には“守り抜く”より“攻め抜く”が向いている」

 格上との試合では、守りを固めるのが戦いの定石の一つだろう。しかし、それが“城にこもる”だけでは、防御を破られるのは時間の問題となる。守備は必ず疲弊するからだ。  サッカー... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の五十四「強い集団に不可欠な“人材の多様性”。レイナや森脇のような存在の重要度とは?」

 プロサッカークラブが1シーズンという長丁場を戦いきるには、様々な人材が必要になる。楽観的で強気な選手だけでなく、状況を観察し、冷淡でいられるような選手も必要になるだろう。集団は支点を中心にして... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の五十三「ジダン新監督のキーワード、“Actitud”の神髄とは?」

「今日の試合で一番気に入ったのは、選手たちのActitudだ」  1月9日、監督としてのトップリーグ・デビューを飾ったジネディーヌ・ジダンは、試合後の記者会見でそう語っている。レアル・マドリーは5... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の五十二「禁じ手は、使いよう」

<手、もしくは腕を使う>  フットボールでは、たとえ手や腕でボールを触らなくても、基本的に“手の行使”そのものが奨励されない。例えば相手を手で引っ張ったり、突き飛ばしたり、... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の五十一「南米王者が見せた“不細工な”強さ」

<戦闘者としての分厚さ>  アルゼンチンの南米王者リーベル・プレートの戦いを見ていると、そんな言葉が思い浮かんだ。  クラブワールドカップの準決勝、リーベルは広島を相手に会心の試合をしたわけではない... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の五十「育成型という嘘」

「育成型のチームへ!」  クラブ首脳陣がそう唱えた時の響きはいかにも美しく、勇ましい。Jリーグでも、いくつかその例は見られる。  しかしながら、そのスローガンは多分に不透明さを含んでいる。  育成型を... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の四十九「ガムシャラの代償」

「頑張れ!」「戦え!」「気持ちを見せろ!」  日本サッカー界では、こうした叱咤激励が日常的に飛び交う。小学校からJリーグまで、頑張ることの大切さが語られる。顕著なのは守備、プレスの場面かもしれない... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の四十八「昇格争いの緊張感」

 J1昇格争いは、思った以上に悲喜こもごものドラマを生み出した。這い上がろうとする選手、サポーターの情念がそこに宿るからだろう。ただ、そうしたエネルギーは時に、後ろ向きに作用もする。 <もし昇格で... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の四十七「監督への道のり」

 日本のプロ野球では、現役引退後すぐに監督になるケースが珍しくない。むしろ、こちらのほうが通例とも言えるだろう。 「代打、俺」という名言もあるように、プレイングマネージャーというのもまったく驚きに... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の四十六「育成に潜む矛盾」

 育成をどう強化していくべきか? このテーマは多分に矛盾を含んでいるだけに、簡単に解決できない。 「このままでは、アヤックスのフットボールは衰退するだろう」  かつてヨハン・クライフはそう言って、警... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の四十五「日本の総力」

 11月、日本代表はシンガポール、カンボジアにアウエーで勝利を収め、ワールドカップ・アジア2次予選のグループ首位に立っている。もっとも、2次予選には力のあるチームはひとつもいなかった。勝点を落と... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の四十四「Jリーグが隆盛を迎えるには?」

 2015年シーズンのJリーグが幕を閉じつつある。  リーグ全体のレベルは向上しているのか? 現状を再検証するのに悪くない時期だろう。  アジア・チャンピオンズリーグでは柏がベスト8に進み、G大阪が... 続きを読む

海外日本人

サッカーダイジェストの最新号

ページトップへ