2次予選はハリルホジッチ監督の真価が垣間見える舞台に?
もっとも、“ぶっつけ本番”を避けられたのは幸運だった。ワールドカップ・アジア2次予選が開幕する6月11日、日産スタジアムで「イラクかどこかと(親善試合を)やる」(ハリルホジッチ監督)日本にとって、ここを試運転の場として使えるのは大きい。
おそらくそのテストマッチで、「今後、誰がチームの軸になるのか」が見えてくる可能性は高い。アジアの強豪と戦うだろう6月11日のゲームは、単なる親善試合ではない。同16日のシンガポール戦に向けた“最終リハーサル”と捉えるべきだ。
どんなメンバーで臨むにせよ、戦い方のベースは「縦に速く」、「少ないボールタッチ数」になるだろう。
とはいえ、ハリルホジッチ監督の初陣となった3月シリーズでは新鮮に映ったスピーディーなサッカーを、対戦国は間違いなく研究してくる。守備固めをしてくるだろうシチュエーションでも、日本が果たしてコンスタントに得点を奪えるかは、今予選の大きな見どころのひとつになる。
ゴールという点では、欧州組の岡崎や本田に加えて、Jリーグで目下絶好調の宇佐美や武藤にも期待したい。
仮に攻めあぐねたとして、ハリルホジッチ監督が膠着状態のなかでどんな一手を繰り出すかも興味深い。2-0と勝利したチュニジア戦(3月27日)の後、内田もミックスゾーンで「上手く行かなくなった時にどうするかが重要でしょ」と話していただけに、「縦に速いサッカー」が封じられた場合の次善策はやはり気になるところだ。
過去、フランスのクラブチームや、コートジボワール代表、アルジェリア代表を率いた際、相手の出方によって“カメレオン”のように上手く対応してきた。今回のワールドカップ・アジア2次予選、とりわけアウェーゲームは、そんなハリルホジッチ監督の真価が垣間見える舞台にもなりそうだ。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
おそらくそのテストマッチで、「今後、誰がチームの軸になるのか」が見えてくる可能性は高い。アジアの強豪と戦うだろう6月11日のゲームは、単なる親善試合ではない。同16日のシンガポール戦に向けた“最終リハーサル”と捉えるべきだ。
どんなメンバーで臨むにせよ、戦い方のベースは「縦に速く」、「少ないボールタッチ数」になるだろう。
とはいえ、ハリルホジッチ監督の初陣となった3月シリーズでは新鮮に映ったスピーディーなサッカーを、対戦国は間違いなく研究してくる。守備固めをしてくるだろうシチュエーションでも、日本が果たしてコンスタントに得点を奪えるかは、今予選の大きな見どころのひとつになる。
ゴールという点では、欧州組の岡崎や本田に加えて、Jリーグで目下絶好調の宇佐美や武藤にも期待したい。
仮に攻めあぐねたとして、ハリルホジッチ監督が膠着状態のなかでどんな一手を繰り出すかも興味深い。2-0と勝利したチュニジア戦(3月27日)の後、内田もミックスゾーンで「上手く行かなくなった時にどうするかが重要でしょ」と話していただけに、「縦に速いサッカー」が封じられた場合の次善策はやはり気になるところだ。
過去、フランスのクラブチームや、コートジボワール代表、アルジェリア代表を率いた際、相手の出方によって“カメレオン”のように上手く対応してきた。今回のワールドカップ・アジア2次予選、とりわけアウェーゲームは、そんなハリルホジッチ監督の真価が垣間見える舞台にもなりそうだ。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)