2ゴールの李は「いける手応えはあった。驚くことではない。むしろ遅すぎた」。
後半途中から、両チームともに疲労の色が濃くなっていく。
試合開始と同時にフルパワーで畳み掛けてきたFCソウルは、ある程度守備を固めながら2トップにボールを預け、個の力を生かした打開を試みてきた。さらに途中出場の韓国代表パク・チュヨンが縦横に鋭くえぐり、アドリアーノと効果的に絡み出す。
一方の浦和はパスをつないでじわじわと主導権を握り、79分に最終ラインから持ち上がった遠藤、83分にカウンターからズラタンと、決定的なチャンスを作ったが仕留め切れない。
ただし全体的に前掛かり、3バックやウイングバックの背後を突かれるとたちまちピンチになる。攻撃はよく機能していた反面、守備面ではかなり高いリスクを冒していた。
その攻守の目まぐるしい切り替えの早さについて、興梠は振り返る。
「相手がけっこう攻めてきたので、スペースができていった。途中からは両チームのゴール前まで行ったり来たりの展開になった。でも、お互いに危険なところでは、上手く守れていた」
両チームともにビッグチャンスを作るなか、延長後半7分、駒井の折り返しに李がダイビングヘッドで捻じ込み、トータルスコア2-2に。さらに同10分、梅崎からのパスに再び李がボレーで合わせ、瞬く間に3-2と逆転に成功した。
ただ、李はその2ゴールについて、決して“奇跡”だとは思っていなかった。
「いける手応えはあった。(2ゴールは)驚くことではない。むしろ1点をとるのが遅すぎた。90分のうちに1点を取れていれば、勝てていたのだから」
「地獄」に叩き落されてからわずか18分後、浦和は「天国」の勝利を掴む目前まで迫った。アディショナルタイムは3分間の表示。あと約8分間、リードを守り切るだけだった。
しかし閃光の一寸先に、闇が待っていた。
リードをした浦和は、この試合初めて、守備に軸足を置いた。当然といえば当然だ。ズラタンが最終ラインや中盤に入り、相手のパワープレーで放たれるロングボールを弾き返す。埼スタでの第1戦と同様に、全員で守り切る――という守備的シフトに切り替えた。
試合開始と同時にフルパワーで畳み掛けてきたFCソウルは、ある程度守備を固めながら2トップにボールを預け、個の力を生かした打開を試みてきた。さらに途中出場の韓国代表パク・チュヨンが縦横に鋭くえぐり、アドリアーノと効果的に絡み出す。
一方の浦和はパスをつないでじわじわと主導権を握り、79分に最終ラインから持ち上がった遠藤、83分にカウンターからズラタンと、決定的なチャンスを作ったが仕留め切れない。
ただし全体的に前掛かり、3バックやウイングバックの背後を突かれるとたちまちピンチになる。攻撃はよく機能していた反面、守備面ではかなり高いリスクを冒していた。
その攻守の目まぐるしい切り替えの早さについて、興梠は振り返る。
「相手がけっこう攻めてきたので、スペースができていった。途中からは両チームのゴール前まで行ったり来たりの展開になった。でも、お互いに危険なところでは、上手く守れていた」
両チームともにビッグチャンスを作るなか、延長後半7分、駒井の折り返しに李がダイビングヘッドで捻じ込み、トータルスコア2-2に。さらに同10分、梅崎からのパスに再び李がボレーで合わせ、瞬く間に3-2と逆転に成功した。
ただ、李はその2ゴールについて、決して“奇跡”だとは思っていなかった。
「いける手応えはあった。(2ゴールは)驚くことではない。むしろ1点をとるのが遅すぎた。90分のうちに1点を取れていれば、勝てていたのだから」
「地獄」に叩き落されてからわずか18分後、浦和は「天国」の勝利を掴む目前まで迫った。アディショナルタイムは3分間の表示。あと約8分間、リードを守り切るだけだった。
しかし閃光の一寸先に、闇が待っていた。
リードをした浦和は、この試合初めて、守備に軸足を置いた。当然といえば当然だ。ズラタンが最終ラインや中盤に入り、相手のパワープレーで放たれるロングボールを弾き返す。埼スタでの第1戦と同様に、全員で守り切る――という守備的シフトに切り替えた。