ラッキー弾の真相。「狙っていた形ではないけれど、あの動き出しには意味がある」。
「正直な話をすれば、中央に走り込んでいる選手がいたので、クロスで合わせようと思った。しっかり折り返せなかったところは、むしろ反省している。ゴールはおまけ。ただ、勝利に貢献できたことは素直に嬉しく思う」
5月18日のACL決勝トーナメント1回戦ファーストレグ・浦和―FCソウル戦。試合開始から浦和がボールを支配し、パスをつないで攻撃のリズムを作った。一方のFCソウルは5バック気味でゴール前を固め、どのように反撃の手を打つべきか思案している様子だった。
主導権を握る間に、いかにソウルゴールを攻略すべきか――。浦和は変化を加えながら、敵陣にできた隙を突こうとする。
迎えた14分、右サイドのハーフライン付近でボールを持ち上がった森脇良太が、逆サイドを駆け上がった宇賀神友弥に向けて、ピッチを対角線に貫く弾丸のようなサイドチェンジのキックを放つ。
宇賀神は相手DFを振り切ってトップスピードに乗り、ダイレクトで左足に合わせる。すると勢いに乗ってゴールラインに向かったボールは、幸運な形でFCソウルのサイドネットを揺らし、浦和の先制ゴールとなったのだ。
結果、これが決勝点になる――。宇賀神は前述のようにこのラッキー弾の真相を明かした一方、次のようにも分析していた。
「(ペトロヴィッチ体制下のACLでは)韓国勢に勝てていないことは知っていた。まず、球際では絶対に負けない。その気持ちを、誰もが見せていた。そんなみんなの気持ちが乗り移ったゴールだったと思う。
宇賀神は続ける。
「『動き出し』がすべてだった。何度も練習で繰り返していること。動き出したところに、モリ(森脇)がキックを放ってくれた。狙っていた形ではなく、納得はしていないけれども、あの動き出しに意味があった」
【PHOTO ACL浦和1-0FCソウル】 宇賀神のゴールを守った浦和が先勝。
ACLのスポンサーが選定するマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)を受賞したが(本誌選定のMOMは西川周作)、「この賞はいつか獲りたいとずっと思っていた。それだけに、もっとちゃんとした形で欲しかった」と背番号3のウイングバックは、苦笑いを浮かべてもいた。
その後も72分にズラタンと交代するまで、球際では負けん気の強さを発揮。それでも「後半、同じような場面でクロスを合わせられなかった」と幸運なゴールに浮かれることなく、むしろ、このままではいけないという危機感を強めていた。
5月18日のACL決勝トーナメント1回戦ファーストレグ・浦和―FCソウル戦。試合開始から浦和がボールを支配し、パスをつないで攻撃のリズムを作った。一方のFCソウルは5バック気味でゴール前を固め、どのように反撃の手を打つべきか思案している様子だった。
主導権を握る間に、いかにソウルゴールを攻略すべきか――。浦和は変化を加えながら、敵陣にできた隙を突こうとする。
迎えた14分、右サイドのハーフライン付近でボールを持ち上がった森脇良太が、逆サイドを駆け上がった宇賀神友弥に向けて、ピッチを対角線に貫く弾丸のようなサイドチェンジのキックを放つ。
宇賀神は相手DFを振り切ってトップスピードに乗り、ダイレクトで左足に合わせる。すると勢いに乗ってゴールラインに向かったボールは、幸運な形でFCソウルのサイドネットを揺らし、浦和の先制ゴールとなったのだ。
結果、これが決勝点になる――。宇賀神は前述のようにこのラッキー弾の真相を明かした一方、次のようにも分析していた。
「(ペトロヴィッチ体制下のACLでは)韓国勢に勝てていないことは知っていた。まず、球際では絶対に負けない。その気持ちを、誰もが見せていた。そんなみんなの気持ちが乗り移ったゴールだったと思う。
宇賀神は続ける。
「『動き出し』がすべてだった。何度も練習で繰り返していること。動き出したところに、モリ(森脇)がキックを放ってくれた。狙っていた形ではなく、納得はしていないけれども、あの動き出しに意味があった」
【PHOTO ACL浦和1-0FCソウル】 宇賀神のゴールを守った浦和が先勝。
ACLのスポンサーが選定するマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)を受賞したが(本誌選定のMOMは西川周作)、「この賞はいつか獲りたいとずっと思っていた。それだけに、もっとちゃんとした形で欲しかった」と背番号3のウイングバックは、苦笑いを浮かべてもいた。
その後も72分にズラタンと交代するまで、球際では負けん気の強さを発揮。それでも「後半、同じような場面でクロスを合わせられなかった」と幸運なゴールに浮かれることなく、むしろ、このままではいけないという危機感を強めていた。