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ミラン番記者の現地発・本田圭佑「自らが渇望していたゴールをついに――。今や誰もがケイスケに夢中だ」

カテゴリ:連載・コラム

マルコ・パソット

2016年02月17日

エンブレムへの口づけはミランへの「愛情」、「帰属意識」、「感謝」を象徴。

久々のゴールをチームメイトが祝福。本田自身はやや照れくさそうで、喜びを爆発させることはなかったが、その表情には満足感が漂っていた。写真:Alberto LINGRIA

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 とにかく、今は誰もが本田に夢中だ。2月14日のジェノア戦は、誰がどう見てもマン・オブ・ザ・マッチだった。試合後、ミハイロビッチはテレビカメラや記者の前でもその喜びを隠さなかったし、ほんの2か月前には本田がボールを触る度、交代を告げられてピッチを後にする度にブーイングをしていたサン・シーロの観衆も(とくに年始のボローニャ戦で降り注いだブーイングは、ミランの歴史の中でもっとも酷いレベルのものだったと言われた)、彼に惜しみない拍手を送った。
 
 当然だ。ジェノア戦の勝利は、全て彼がもたらしたと言っても過言ではない。5分のカルロス・バッカの先制点は、本田が放ったシュートで得たCKの流れから生まれており、左足で上げたそのクロスは実質的なアシストだった。そして、64分の本田自身のゴール。この3つのプレーがなければ、ミランがジェノアに勝利(2-1)できたか分からない。
 
 それにしても、本田の喜び方はちょっと変わっていた。先制点の場面ではピッチの反対側まで走ってバッカをハグしたというのに、自身の今シーズンのセリエA初ゴールの時はもっとずっと控えめだった。
 
 しかし、ボールがゴールネットを揺らした瞬間は、本田も感動したことだろう。なにしろセリエAでは16か月ぶり、実に55試合(出場試合のみなら42試合)ぶりのゴールだったし、見事なミドルシュートだった。実際、待望のゴールを決めた本田の表情は、安堵と解放感に溢れていた。
 
 ゴール後に本田は、胸に縫い付けられたクラブ・エンブレムに口づけをしていた。この意味を3ワードで表わすとすれば、ミランへの「愛情」、「帰属意識」、そして「感謝」といったところだろう。
 
 実際、このゴールは好調を維持する本田の最終的な仕上げでもあった。イタリアではこれを「ケーキの上のさくらんぼ」と呼ぶ。
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