疲労困憊に映る宇佐美を、このタイミングで休ませる手もあった。

公式戦でしばらくゴールに見放されている宇佐美。ハリルホジッチ監督の「レベルとパフォーマンスがよくなければ、A代表に入れない」という基準を満たしていないようにも見えるが……。写真:サッカーダイジェスト
ハリルホジッチ監督に言わせれば、本田より優れたアタッカーが見つからなかったということになるのだろう。確かにそうかもしれないが、となると「1年目はできるだけ新しい選手を見たい」という部分がぶれてくる。
今回の会見でハリルホジッチ監督は「私の頭の中には35人の選手がいる」と話していた。ならば本田を外して、“そのなか”で未招集もしくは代表歴が浅いアタッカー(例えば広島の浅野)を呼ぶべきだったのではないか。
11月の連戦は、10月のシリア戦に比べて明らかにハードルは低い。ホームで引き分けたシンガポールとの戦力差もだいぶ大きく、本田ひとり欠けてもさして問題ではないだろう。
そもそも、ミランで燻る本田に頼っている現状が健全ではない。やはり金崎のようにクラブで結果を出している選手が呼ばれてこそ代表チームと言えるだろう。
結果という点では、宇佐美の選出にも首を傾げてしまう。公式戦では9月26日の柏戦を最後に8試合もゴールから見放されており、先のナビスコカップ決勝では鹿島の守備陣に抑え込まれていた。明らかに疲労の色が濃くなってきているのだから、このタイミングで休ませる手もあった。
ドルトムントで常時出場している香川に対して「休むことも必要だ」とコメントしたハリルホジッチ監督が、自らの発言を否定するかのように、疲労困憊に映る宇佐美を招聘した真意をいまひとつ測りかねる。その才能に指揮官が惚れ込んでいるのは確かだが、仮にそれだけで招集しているとしたら競争など生まれない。
今回の会見でハリルホジッチ監督は「私の頭の中には35人の選手がいる」と話していた。ならば本田を外して、“そのなか”で未招集もしくは代表歴が浅いアタッカー(例えば広島の浅野)を呼ぶべきだったのではないか。
11月の連戦は、10月のシリア戦に比べて明らかにハードルは低い。ホームで引き分けたシンガポールとの戦力差もだいぶ大きく、本田ひとり欠けてもさして問題ではないだろう。
そもそも、ミランで燻る本田に頼っている現状が健全ではない。やはり金崎のようにクラブで結果を出している選手が呼ばれてこそ代表チームと言えるだろう。
結果という点では、宇佐美の選出にも首を傾げてしまう。公式戦では9月26日の柏戦を最後に8試合もゴールから見放されており、先のナビスコカップ決勝では鹿島の守備陣に抑え込まれていた。明らかに疲労の色が濃くなってきているのだから、このタイミングで休ませる手もあった。
ドルトムントで常時出場している香川に対して「休むことも必要だ」とコメントしたハリルホジッチ監督が、自らの発言を否定するかのように、疲労困憊に映る宇佐美を招聘した真意をいまひとつ測りかねる。その才能に指揮官が惚れ込んでいるのは確かだが、仮にそれだけで招集しているとしたら競争など生まれない。