また失態を演じたら、「解任」や「更迭」という言葉が上がっても不思議はない。
11月12日のロシア・ワールドカップ・アジア2次予選のシンガポール戦、その5日後に行なわれる同予選のカンボジア戦に臨む日本代表のメンバーが発表された。
不動のメンバーをベースに、金崎や林らを久しぶりに招集したけど、これと言った驚きは特になかったね。まるで新しいメンバーを呼んで、“ちゃんと選手たちのプレーを見ています”というハリルのアピールにも感じたよ。
【写真】11月2連戦に向けた日本代表メンバー23人
前回、南野を新戦力として呼んだ挙句、イランとの親善試合ですら5分程度しか使わなかったから、ワールドカップ予選となれば余計に起用しづらいんじゃないかな。今回のメンバーは新鮮さに乏しかったとはいえ、それは裏を返せば、ハリルが「勝利」に徹しているとも受け取れる。
その理由はすごく分かりやすい。もちろん予選だから負けられないという理由はあるけど、それに加えてメディアの批判も怖いんだろうね。
前回対戦では、シンガポールに0-0と引き分け、カンボジアには3-0と勝利した。両国と日本の実力差を考えれば、本来は大量得点で勝利するのは当たり前。もし同じように引き分けるような失態を演じたら、「解任」や「更迭」という言葉がマスコミやサポーターから上がっても不思議はないよ。
ハリルはもちろん、選手やスタッフも大きなプレッシャーを感じるかもしれないけど、それぐらいの危機感を感じながらも快勝してくれないと、盤石のメンバーを呼んでいる意味がないよね。