小宮良之 新着記事

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の五十三「ジダン新監督のキーワード、“Actitud”の神髄とは?」

「今日の試合で一番気に入ったのは、選手たちのActitudだ」  1月9日、監督としてのトップリーグ・デビューを飾ったジネディーヌ・ジダンは、試合後の記者会見でそう語っている。レアル・マドリーは5... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の五十二「禁じ手は、使いよう」

<手、もしくは腕を使う>  フットボールでは、たとえ手や腕でボールを触らなくても、基本的に“手の行使”そのものが奨励されない。例えば相手を手で引っ張ったり、突き飛ばしたり、... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の五十一「南米王者が見せた“不細工な”強さ」

<戦闘者としての分厚さ>  アルゼンチンの南米王者リーベル・プレートの戦いを見ていると、そんな言葉が思い浮かんだ。  クラブワールドカップの準決勝、リーベルは広島を相手に会心の試合をしたわけではない... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の五十「育成型という嘘」

「育成型のチームへ!」  クラブ首脳陣がそう唱えた時の響きはいかにも美しく、勇ましい。Jリーグでも、いくつかその例は見られる。  しかしながら、そのスローガンは多分に不透明さを含んでいる。  育成型を... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の四十九「ガムシャラの代償」

「頑張れ!」「戦え!」「気持ちを見せろ!」  日本サッカー界では、こうした叱咤激励が日常的に飛び交う。小学校からJリーグまで、頑張ることの大切さが語られる。顕著なのは守備、プレスの場面かもしれない... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の四十八「昇格争いの緊張感」

 J1昇格争いは、思った以上に悲喜こもごものドラマを生み出した。這い上がろうとする選手、サポーターの情念がそこに宿るからだろう。ただ、そうしたエネルギーは時に、後ろ向きに作用もする。 <もし昇格で... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の四十七「監督への道のり」

 日本のプロ野球では、現役引退後すぐに監督になるケースが珍しくない。むしろ、こちらのほうが通例とも言えるだろう。 「代打、俺」という名言もあるように、プレイングマネージャーというのもまったく驚きに... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の四十六「育成に潜む矛盾」

 育成をどう強化していくべきか? このテーマは多分に矛盾を含んでいるだけに、簡単に解決できない。 「このままでは、アヤックスのフットボールは衰退するだろう」  かつてヨハン・クライフはそう言って、警... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の四十五「日本の総力」

 11月、日本代表はシンガポール、カンボジアにアウエーで勝利を収め、ワールドカップ・アジア2次予選のグループ首位に立っている。もっとも、2次予選には力のあるチームはひとつもいなかった。勝点を落と... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の四十四「Jリーグが隆盛を迎えるには?」

 2015年シーズンのJリーグが幕を閉じつつある。  リーグ全体のレベルは向上しているのか? 現状を再検証するのに悪くない時期だろう。  アジア・チャンピオンズリーグでは柏がベスト8に進み、G大阪が... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の四十三「無事是名馬」

 無事是名馬。  それは作家、菊池寛が前後を引用して作った造語で、剛健に走る馬を賞賛する表現として用いられた。競馬を愛し、自らも馬主であった菊池は、能力が抜きん出ていなくとも走り続ける逞しさ、丈夫... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の四十二「原始的マンマーク」

「故きを温ね新しきを知る」  彼らの戦いは、その諺の実践だったのかもしれない。リーガ・エスパニョーラ5節、本拠地バライードスで王者バルセロナと対戦したセルタは、マンマークディフェンスとショートカウ... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の四十一「資質と戦術」

 FIFAランキング上位であるイランとのアウェー戦。日本は吉田麻也がPKを献上して先制を許すも、後半に本田圭佑の右サイドからの左足クロスを武藤嘉紀がGKと交錯しながら押し込んだ。1-1のドローは... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の四十「行動力と交渉力」

 スペインの北西、ガリシア地方の漁港町に、なぜ欧州を席巻するようなチームが誕生したのか?  拙著『おれは最後に笑う』に収めたルポで、2000年代にヨーロッパを震撼させるジャイアントキリングを繰り... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の三十九「“教える”と“伝える”の差」

 伝える。  それはサッカーというスポーツにおいて、基本的要素と言える。指導者が選手に対する時も、その逆も、選手同士でも当然そうだし、あるいは選手とメディアの関係でも同じだろう。  お互いのコミュニ... 続きを読む

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