小宮良之 新着記事

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の百零二「鹿島の勇敢さとマドリーの驕り――メンタルが生んだ互角の戦い」

 クラブワールドカップ決勝、鹿島アントラーズはなぜ、欧州王者レアル・マドリーと伍することができたのか?  勇敢さ――。  様々な要因はあるにせよ、鹿島の選手が臆さなかったこと。これが一番大きいだろう... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の百零一「確信を与える論理 or 論理を超越する勝負運――監督に必要なのは?」

 勝負運――。  それはサッカー指導者にとって、欠かせない素養のひとつかも知れない。  今シーズン、J2でセレッソ大阪を率いて昇格プレーオフを勝ち上がった大熊清監督、同じく清水エスパルスを自動昇格に... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の百「大事なのは『何人いるか?』ではなく『どこにいるか?』だ」

「数的優位が大事」  それは日本サッカー界において、「1+1は2」のように、当たり前に語られる。  しかし、いい加減、数的優位などという幻想を打ち砕くべきだろう。  世界標準で、数的優位とはひとつの現... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の九十九「サッカーはバランスの上に成り立っていることを再確認すべし」

「大量得点で勝ちたい」  格下を相手にする時、勝利のみでは飽き足らない。"大差をつけて勝つことで正当性を示せる"。その思想が、日本スポーツ界には根強くある。  相手をこてんぱんに... 続きを読む

「速い攻撃を志向? それは精度の悪い攻撃ということか?」名物スペイン人記者が、ハリルジャパンを解析

「率直な感想を言うなら、岡田、ザッケローニ時代と比べ、大まかな印象は変わらない」  ロシア・ワールドカップアジア最終予選、サウジアラビア戦を検証したヘスス・スアレスは感想を語っている。 「攻撃の選手... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の九十八「当代最高の監督はペップで決まりだが、今年に限って見ると…!?」

当代最高の名将は誰か?  2016年の「FIFA年間最優秀監督」に、10人がノミネートされた。同賞の発表は、来年1月9日に予定されている。  昨シーズン途中の就任でチャンピオンズ・リーグ(CL)を勝... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の九十七「『健全な試行錯誤』を重ねるスペイン代表。日本代表はどうか?」

 失墜した権威を取り返すべく――世界王者として挑んだ2014年のブラジル・ワールドカップはグループリーグ敗退、欧州3連覇を目指したEURO2016でも戴冠はならず――、スペイン代表はフレン・ロペ... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の九十六「『守備的』なのは良しとしても『受け身』を続けてはならない」

 10月11日に行なわれたロシア・ワールドカップのアジア最終予選、オーストラリア戦(1-1)におけるヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表の出来は、決して悪くなかった。 「腰の引けた無様な戦... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の九十五「日本サッカー界の監督からも『思想家』『革命家』は出現するか」

 アスレティック・ビルバオ時代(2011~2013年)のマルセロ・ビエルサ監督を取材した経験がある。  フットボールのために身体を借りている、という印象を受けた。偏りも、歪みも、精度の高さも、全て... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の九十四「勝利のための戦略、戦略のための戦術、戦術のための原則、そして…」

 戦略、戦術という2つの表現は、幕末にオランダ語の軍事用語を日本語化したものである。  幕末の医師であり、天才的軍人、大村益次郎(村田蔵六)がその違いを明確化。ドイツ人軍人、クレメンス・メッケルが... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の九十三「横行する感情的なハリル批判にモノ申す! 公平な評価を下すべし」

 ロシア・ワールドカップのアジア最終予選は第4節まで終了したが、日本は2勝1分け1敗で3位に低迷し、厳しい批判を浴びている。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督に対する嫌悪感が増幅装置になって、混乱は... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の九十二「ハリルホジッチ監督の『修正能力』の程をオーストラリア戦で見極めよ!」

 ロシア・ワールドカップのアジア最終予選、イラク戦で負けたら、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督のクビは飛んでいただろう。  後半アディショナルタイム、山口蛍の決勝点は値千金だった。どうにか、戦いを次... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の九十一「勝負は天秤、どうにでも転ぶ――日本は2年前に得た教訓を忘れるな」

 サッカーの試合は天秤のようなものである。  両チームは刻々と変化するなか、押し合いへし合い、力と技で応酬する。天秤は常に変化しながらも、どうにか平衡を保っている。しかし、不意にどちらかに傾くこと... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の九十「プロフェッショナルの監督に必要なもの、不必要なもの」

 監督の本分とは、なんぞや?  選手たちに日々の練習を行なわせ、その集中力を高め、競争力を上げ、試合に臨み、修正を加え、再び戦いに挑む。  試合に勝つにはトレーニングの部分が肝であるわけだが、「勝利... 続きを読む

【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』其の八十九「宇佐美が欧州で輝けない理由」

 武器。  サッカーというスポーツでは、しばしばその重要性が語られる。例えば、圧倒的なスピードであったり、走行距離を走れるスタミナであったり、長身で大柄な体躯だったりするだろう。ドリブルやヘディン... 続きを読む

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