欧州や南米では「少し劣っている程度であれば左利きを選ぶ」
左利きの重要性。
欧州や南米のフットボール界で重視されるものであり、それは日本人が考える以上だろう。
「少し劣っている程度であれば、間違いなく左利きを選ぶ」
そう語る指導者も珍しくはない。
では、チームにとって左利きが入るアドバンテージはどこにあるのか?
まず、ボール軌道に右巻きが生まれる。左利きの選手は、身体を開かずに右方向にパスを出せる(とりわけ、ダイレクトでの展開のパスは顕著)。これによって、右サイドの攻撃を有効に使えるようになる。
右利きの選手ばかりだとパスは左に偏り、左巻きになりがち。ボールの軌道が単調になるし、有効にピッチの幅を使えない。
なかでも、左SBが右利きであることは、欧州や南米では例外的と言えるだろう。
左利きは左足でボールを扱うことで、自分のゴールよりも遠い位置でコントロールできる。万が一、相手にボールをかっさらわれたとしても、そのままゴールに向かわれてしまう危険性が低い。
また攻撃においても、タッチラインぎりぎりまで大きくピッチを使えることで、相手を広げて、揺さぶれる。これは味方にとって優位で、スペースを見付けられるのだ。
例えば、ヨーロッパリーグ3連覇を果たしたセビージャは、両ワイドの選手が万力で押し潰すような攻撃を仕掛ける。
左ワイドの選手が左足で右外までボールを通し、右ワイドからは右利きの選手が外から中に入って、得点を狙う。サイドチェンジによって、相手の守備陣形を撓ませるのだ。
チーム編成としては、左SB、左ボランチ(MF)は左利きが基本になるだろう。他に左CB、アタッカーもレフティーだったらベター。チャンピオンズ・リーグ(CL)で勝ち進むようなクラブは、レフティーを要所に配している。むしろ、そうでないクラブを見付ける方が難しいだろう。
昨シーズン、CL決勝に進んだアトレティコ・マドリーは、ディエゴ・シメオネ監督の下でエモーショナルな戦いをモットーにしているが、左利きのロジックは決して外していない。
主力となっている左SBフィリペ・ルイス、MFサウール・ニゲス、FWアントワーヌ・グリエーズマンは、いずれもレフティーである(左CBのバックアッパー、リュカ・エルナンデスなども)。
また、こうしたチーム編成的な特長とは別に、左利きを配することには、まさに“左利きだけが与える利点”がある。
欧州や南米のフットボール界で重視されるものであり、それは日本人が考える以上だろう。
「少し劣っている程度であれば、間違いなく左利きを選ぶ」
そう語る指導者も珍しくはない。
では、チームにとって左利きが入るアドバンテージはどこにあるのか?
まず、ボール軌道に右巻きが生まれる。左利きの選手は、身体を開かずに右方向にパスを出せる(とりわけ、ダイレクトでの展開のパスは顕著)。これによって、右サイドの攻撃を有効に使えるようになる。
右利きの選手ばかりだとパスは左に偏り、左巻きになりがち。ボールの軌道が単調になるし、有効にピッチの幅を使えない。
なかでも、左SBが右利きであることは、欧州や南米では例外的と言えるだろう。
左利きは左足でボールを扱うことで、自分のゴールよりも遠い位置でコントロールできる。万が一、相手にボールをかっさらわれたとしても、そのままゴールに向かわれてしまう危険性が低い。
また攻撃においても、タッチラインぎりぎりまで大きくピッチを使えることで、相手を広げて、揺さぶれる。これは味方にとって優位で、スペースを見付けられるのだ。
例えば、ヨーロッパリーグ3連覇を果たしたセビージャは、両ワイドの選手が万力で押し潰すような攻撃を仕掛ける。
左ワイドの選手が左足で右外までボールを通し、右ワイドからは右利きの選手が外から中に入って、得点を狙う。サイドチェンジによって、相手の守備陣形を撓ませるのだ。
チーム編成としては、左SB、左ボランチ(MF)は左利きが基本になるだろう。他に左CB、アタッカーもレフティーだったらベター。チャンピオンズ・リーグ(CL)で勝ち進むようなクラブは、レフティーを要所に配している。むしろ、そうでないクラブを見付ける方が難しいだろう。
昨シーズン、CL決勝に進んだアトレティコ・マドリーは、ディエゴ・シメオネ監督の下でエモーショナルな戦いをモットーにしているが、左利きのロジックは決して外していない。
主力となっている左SBフィリペ・ルイス、MFサウール・ニゲス、FWアントワーヌ・グリエーズマンは、いずれもレフティーである(左CBのバックアッパー、リュカ・エルナンデスなども)。
また、こうしたチーム編成的な特長とは別に、左利きを配することには、まさに“左利きだけが与える利点”がある。