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【小宮良之の日本サッカー兵法書】超攻撃的なスペイン2部リーグの別の側面――柴崎の前にそびえる壁とは?

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2017年02月17日

スペイン2部とは、生存競争を勝ち抜いた者だけが立てる舞台。

超攻撃的なリーグのなかで良いGKが量産される。そんな守護神の壁を破るために、さらにフィールドプレーヤーの技術も上がり……好循環はでき上がった。写真はテネリフェ対エルチェ戦の両GK。 (C) Getty Images

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 柴崎岳が移籍したスペイン2部リーグは、1部リーグ「リーガ・サンタンデール」と同じサンタンデール銀行がスポンサードしており、「リーガ123」(「123」はサンタンデール銀行のサービスの名称)と呼ばれる。
 
 では、リーガ123はどのような中身なのか?
 
 国際的に名が知られている選手こそ少ないが、実力派選手が集っている。
 
 まず、このカテゴリーを支えている「2部B」の存在が、あまり知られていない。2部Bは実質的に3部になるわけだが、こうした表記になっていのは「2部を支えるリーグ」という意味合いがある。
 
 2部Bは地域ごとに4つの地区に分けられ、4つのリーグ戦が行なわれている。80チーム以上の争いのなかで昇格できるのは、たった4チームしかない。
 
 リーグで年間1位になったとしても、さらにプレーオフを勝ち抜かねばならないのだ(ちなみに3部は18地区に別れており、360チームが争っている)。
 
 リーガ123は、日本で考えられている以上に、生存競争を勝ち抜いた者だけに与えられる、価値の高い舞台なのである。
 
 スペイン・フットボールの源流は深い。
 
 GKというポジションひとつとっても、選りすぐりの人材が揃っている。
 
 注目は、セビージャ・アトレティコのオンドア(21歳)だろうか。今年1月に開催されたアフリカ選手権にカメルーン代表として出場し、優勝の立役者になった。
 
 カメルーンといえば、ベル、ヌコノ、ソンゴオ、カメニと、人間離れした跳躍や反応を見せる「伝説的GK」を輩出してきた伝統があり、オンドアはその系譜を継いでいる逸材である。
 
 もっとも、そのオンドアでも定位置を取れないのが、2部の底力。セビージャ育ちのGKホセ・アントニオ・カロが抜群の安定感を誇っているからだ。
 
 他にも、各国代表クラスが並ぶ。ダニ・エルナンデス(テネリフェ)はベネズエラ、ディミトリエフスキ(ヒムナスティック)はマケドニア。コルドバでは、ガーナ代表GKのラザクが、ポーランド人GKキセシェクとポジションを争っている。
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