小宮良之 新着記事

アトレティコやヘタフェが示す進化した“守備戦術”【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 戦国時代の合戦はお互いが守りを固め、殺傷力を増し、その繰り返しで、最後は天下一統という形で沈静化した。経済的に恵まれた戦国大名は、攻撃の発展が顕著。動員力と火縄銃で、戦いの形そのものを変えたの... 続きを読む

ハイレベルなCLリバプール戦でアトレティコが覆した“定理”【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 兵法における勝利の基本は、「自らを優位な立場に置くこと」にある。例えば古の海戦では、遠くに飛ばせる砲弾と足の速い船で風上に立つことができたら、それは勝利も同然だった。動かしがたい事実がそこにあ... 続きを読む

なぜバルセロナはCFが育たないのか? 名手でも適応困難な特異性【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 バルセロナは、伝統的に数多くの選手を自前で育ててきた。 ジョゼップ・グアルディオラ、セルジ・バルファン、アルベルト・フェレールに始まり、シャビ、ガブリ、カルレス・プジョール、オレゲル・プレサス... 続きを読む

シティはなぜマドリーにボールを持たせたのか? 堅牢を破ったペップ戦術の極意【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 城を攻め落とすには、“付け入り”という方法がある。攻め手は門をこじ開けるため、虎口に入っていくわけだが、そこで相手が馬出し(城を守る側が、敵に反撃を与えるために作った出... 続きを読む

「小柄なのはマイナスではない」バルサを変革させたクライフのフィロソフィ【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 FCバルセロナの始祖とも言えるヨハン・クライフは、下部組織であるラ・マシアの在り方に対し、こう言葉を述べている。「小柄なことはマイナスではない。(ユース年代で)小さくて目立つ選手は、大きな選手... 続きを読む

「攻め続ける」――グアルディオラのバルセロナが体現した“究極のボールプレー”【小宮良之の日本サッカー兵法書】

「バルサはとにかくフットボールをプレーする。し続けるのさ」 ジョゼップ・グアルディオラ監督(現マンチェスター・シティ)はかつて、バルセロナの真理をそう語っている。グアルディオラはバルサの下部組織... 続きを読む

リーガの“台風の目”レアル・ソシエダが見せた「サイド攻撃のお手本」【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 サイドを崩す。 その攻撃は、今やサッカー戦術における常道だろう。  しかし、いくらサイドに技量の高い選手を置いて、コンビネーションを作り上げることができたとしても、サイドだけで“か... 続きを読む

「サッカーは“エモーション”こそすべて」だから無観客開催は難しい【小宮良之の日本サッカー兵法書】

<MORBO> それはスペイン語で「疾患」という意味だが、「不健全なモノが放つ魅力」とも訳される。病的、偏執的な魅力といったところか。愛と憎しみの感情は表裏一体で、そのぶつかり合いに人々は惹かれ... 続きを読む

「無事これ名馬」の筆頭格――メッシとアドゥリスはなぜ“壊れない”のか?【小宮良之の日本サッカー兵法書】

「無事これ名馬」 これは本来、競走馬に使われる格言である。速く走れるだけでなく、走り続けることも美徳で、利益も上げられる。怪我なく走り続けるのも、一つの才能というわけだ。 アスリートにも、この格... 続きを読む

攻撃サッカーでより重要となる「インテンシティーを出せる」選手【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 ボールプレーを重点に置いた戦い方を選択するとしても、「要所にインテンシティーを出せる選手を配置する必要がある」と言われる。 事実、FCバルセロナでヨハン・クライフが作った“ドリーム... 続きを読む

「ダビデとゴリアテ」の如く…ELで名門アヤックスを撃破したヘタフェの快進撃の理由【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 2月27日、ヨーロッパリーグ(EL)のラウンド・オブ32、第2レグ。マドリードの郊外にある小さなクラブであるヘタフェは、昨シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)でベスト4に進出した名門アヤッ... 続きを読む

チームを救えるのは“我の強い”選手。従順なプレーヤーだけでは戦えない【小宮良之の日本サッカー兵法書】

「冷静沈着な選手も悪くない。しかし結局のところ、失敗を恐れず、前に出てくれる選手が、指揮官にとっては貴重なんだ」 デポルティボ・ラ・コルーニャで欧州サッカー界を席巻した名将、ハビエル・イルレタ監... 続きを読む

監督を“見切る”タイミングの難しさ【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 いつ監督を見切るべきか? クラブフロントとしては、悩ましいところだろう。見切りは、早すぎても遅すぎても、クラブそのものにダメージを与える。そもそも、クラブとしての方向性がないとタイミングなど図... 続きを読む

サイドアタッカーの台頭は日本サッカーの「可能性」だ【小宮良之の日本サッカー兵法書】

<横槍を入れる> それは、戦場における勝利の常道だろう。その言葉は転じて、談話や交渉で第三者が横から口を出し妨げること、を指すことにもなっているが、もともとは、合戦で相手を脇から一隊で攻め寄せる... 続きを読む

戦術は平凡でも…ジダンに見る名将の「3つの条件」【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 欧州3連覇を成し遂げているジネディーヌ・ジダン監督は、なぜ名将なのか? まず一つは、ジダンの選手時代の経歴がカリスマになっている点があるだろう。今もボールタッチは、スター選手にも一目を置かれる... 続きを読む

海外日本人

サッカーダイジェストの最新号

ページトップへ