例えば高速道路を走っている時、獣が出てきてスピンしたとして――。
0勝2分3敗――。湘南が5節の神戸戦を1-2で落とした。開幕から未勝利のまま勝点2しか奪えず、17位に低迷している。
8ゴールは6位タイだが、12失点はリーグワーストである。ただし、昨季は通算40得点(13位)・44失点(9位)という成績で、ゴール数が1試合平均1.18と伸びなかった。その反省を踏まえて、新シーズンは攻撃に重点を置いて取り組んできただけに、失点の増加はある意味「副作用」と捉えられる。
だから一概に、現時点で増加した失点面にばかり目を向けるべきではないだろう。とはいえ、リーグ戦は全試合失点を喫しているのは事実。神戸戦は、奈良輪のやや弱めのバックパスを、村山がキックしたところ、ペドロ・ジュニオールにブロックされて、その流れで渡邉に叩き込まれた。単純なミスだった。
その失点時について試合後に問われた曺監督は、次のように言葉を選びながら語った。
「例えば高速道路を走っている時、獣が出てきて急ブレーキを踏んだけれどもぶつかってスピンしてしまったとする。
ドライバーは、不注意ではなかったかもしれないが、予知できたのではないか、減速しておけば良かったのではないか、と考えを巡らせることになる。しかし、それは急ブレーキをかけざるを得なかった我々の車自体に、足りないものがあったのではないかとも思う。このチーム自体に、なにか見えないもの、私のコーチングの質を含めて、そう言われているように思う」
“流れ”に乗り切れないチーム状態が、その失点に象徴されていたのではないか。そのように解釈できるコメントだった。
8ゴールは6位タイだが、12失点はリーグワーストである。ただし、昨季は通算40得点(13位)・44失点(9位)という成績で、ゴール数が1試合平均1.18と伸びなかった。その反省を踏まえて、新シーズンは攻撃に重点を置いて取り組んできただけに、失点の増加はある意味「副作用」と捉えられる。
だから一概に、現時点で増加した失点面にばかり目を向けるべきではないだろう。とはいえ、リーグ戦は全試合失点を喫しているのは事実。神戸戦は、奈良輪のやや弱めのバックパスを、村山がキックしたところ、ペドロ・ジュニオールにブロックされて、その流れで渡邉に叩き込まれた。単純なミスだった。
その失点時について試合後に問われた曺監督は、次のように言葉を選びながら語った。
「例えば高速道路を走っている時、獣が出てきて急ブレーキを踏んだけれどもぶつかってスピンしてしまったとする。
ドライバーは、不注意ではなかったかもしれないが、予知できたのではないか、減速しておけば良かったのではないか、と考えを巡らせることになる。しかし、それは急ブレーキをかけざるを得なかった我々の車自体に、足りないものがあったのではないかとも思う。このチーム自体に、なにか見えないもの、私のコーチングの質を含めて、そう言われているように思う」
“流れ”に乗り切れないチーム状態が、その失点に象徴されていたのではないか。そのように解釈できるコメントだった。