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【湘南】開幕5戦、未勝利。『湘南エクスプレス』がトンネルを抜けるための3つの条件とは?

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2016年04月05日

「より大胆かつ繊細に物事を進めていくことが必要」と、指揮官は課題を挙げる。

曺監督の築き上げた土台は固まっているが、陣容が変わった影響はまだ大きい。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 また、ベテランのDF陣の奮闘も光った。2年目のチーム最年長36歳の坪井がリベロ、30歳の島村が右ストッパーとしてフル出場し、神戸の強力2トップ相手に崩される場面は見られなかった。曺監督も「あの2トップのストロングポイントを抑えることで勝機が見えてくるという話はしていた。その点では90分間とおして、選手たちは良くやってくれた」と評価していた。
 
 神戸戦でリーグ戦初出場を果たした坪井は、「ひと言でいえば『悔しい』……」と唇を噛み締めた。それでも次のように、今こそチーム力が問われると気を引き締めていた。
 
「一人ひとりが乱れず、気持ちを切らさず集中できていた。取り組んでいるサッカーを続けることが、最終的に強みになっていく。もちろんしっかり反省して、足りないところを突き詰めながら、次に向かわなければいけない。そのためにも、ベースが大事。ブレてはいけない」
 
 曺監督も「決して失点したあと、気落ちして自分たちのやることをやれなかったというわけではなかった」と同様のことを言っていた。「ただし……」と続ける。
 
「それだけでは勝点3を取れないという現実も分かっている。もう一度車を運転させる、先導する立場として、より大胆かつ繊細に物事を進めていくことが必要だと感じている」
 
 湘南の攻撃的なスタイルは、ただガムシャラに走るサッカーではない。スピードを追い求めつつ、そのなかで最大限の威力を発揮する――日本らしい職人気質というべき「質」にもこだわってきたはずだ。
 
 今季チのームスローガンは『挑越』。その副題に掲げるのが、「湘南エクスプレスは2016年も走り続けます」。その意味について指揮官は、「スピード感を持ったサッカーをするのはもちろん、そのような気持ちを表現しようという意味も込めている。雨、雪、槍が降ろうが、脇目も振らずに目的地までまっすぐ進んでいきたい」と語っていた。
 
 湘南の特長を抑え込もうと、周到に対策を練ってくるチームも増えた。周りも変化をしている。その上を行くには、まさに指揮官の言う「大胆さと繊細さ」が、とりわけゴール前の場面で求められる。選手のアイデアやひらめきもポイントになるだろう。
 
 改めてまとめてみると――『湘南エクスプレス』がトンネルを抜けるための“突破口”と言える条件は、以下の3点になるか。
 
 
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