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【日本代表】金崎夢生、清武弘嗣、森重真人、西川周作…最終予選の鍵を握る「大分出身カルテット」が育った背景とは?

カテゴリ:日本代表

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2016年03月30日

近年は、一番伸びる時期に、試合に出続けられる選手が減ってきている。

2008年、大分がナビスコカップ優勝を果たす。多くのクラブがいまだ無冠であることを考えると、その偉業はやはり歴史的。そのメンバーのなかに「カルテット」もいた。写真:サッカーダイジェスト写真部

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類稀なモチベーターとして選手の気持ちを上手く高めた大分時代のシャムスカ監督。大分圏域をひとつのファミリーにまとめ上げたと言ってもいいぐらいだった。写真:竹藤光市

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「決して夢生は完成している選手ではなかったが、とにかく『前へ行く』という意識が誰よりも強く、失敗しても向上心を持っていた。それは、もしかすると、今も変わらないのかもしれない」
 
 そう語る原氏は、一方で「時代」もキーワードに挙げる。
 
 最近のJリーグは、当時と比べて、高卒1、2年目など若手がレギュラーに抜擢されて使われ続ける機会が激減している。本来チャンスを掴む場であった大分をはじめとする“プロヴィンチャ”でも、実績のある選手の登用が目立つ。若手が台頭するきっかけを作る舞台と言えるJ2では、経験を積んできたベテランや中堅が重宝され出している。
 
「一番伸びる時期に、試合に出続けられる選手が減ってきている。しかも、主力としてJ1で、となるとなおさら少ない。一歩間違えば、J2にもJ3にも降格する可能性があり、より勝負にこだわらざるを得ない状況になっているのは事実。その点で言えば、当時の大分は、逆に育てるしか道がなかった。クラブの意向としてシャムスカ監督に伝えたのは、高卒1、2年目の選手を必ず一度は公式戦で使うことだった」
 
 U-20ワールドカップへの出場を4大会連続で逃してきたことも少なからず影響していると言える。とはいえ、やはりなにより大事なのは「バランス」だと、原氏は改めて強調していた。
 
「ただ『若ければいい』わけではない。チームの絶妙なバランスが噛み合っていたからこそ、4人は伸びていけたのだと思う。若い選手に頼りすぎてしまうと、一歩間違えば……という背中合わせの状況になりかねない。リスクは相当ある。力のあるベテランがいなければ、永続的に勝つことは難しい。
 
 振り返ってみると、結果的にそういう状況ができていたと言える。もちろん、なによりも本人の努力があったからこそ今があるのだと思う」
 
 
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