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【日本代表】金崎夢生、清武弘嗣、森重真人、西川周作…最終予選の鍵を握る「大分出身カルテット」が育った背景とは?

カテゴリ:日本代表

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2016年03月30日

最終予選突破の鍵を握る4人組は、「なんだか、やはりとても気が合う」。

シリア戦の後、スタンド内に家族の姿を見つけた西川、清武、宇佐美。最終予選突破のキーマンたちだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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「元大分4人組」の写真が、昨年11月のアジア予選のアウェーツアー中に森重のツイッターに投稿された。それぞれが、あまり見せることのないような微笑ましい表情を浮かべている。
 
「なんだか、やはりとても気が合いますよ」と西川は微笑む。
 
 それから5か月後、再び4人がメンバー入りを果たした。大分トリニータ出身が、24人中4人。すごい割合だ。
 
 運、タイミング、結果論――そんな聞こえてくる言葉は、決して間違ってはいない気がする。その一方で、彼らが大分に金字塔といえるJリーグの主要タイトルをもたらし(強豪と呼ばれる川崎も、資金力のある神戸や大宮、さらに札幌、新潟、仙台もいまだ無冠)、西川、森重、清武は五輪代表に選ばれ(FC東京の東慶吾も)、こうして選手としてピークを迎える年齢で代表のレギュラー争いに加わってきた。それを単に「偶然」というひと言で片づけていいものだろうか。
 
 そんな原石たちが互いに切磋琢磨し合って伸びていった、必然の流れだったと感じられる。
 
 その大分が紆余曲折を経て、今季はJ3に転落した。J1を経験したクラブのJ3降格は初めてである。現在もクラブは育成に力を注ぐスタンスを貫くだけに、「育成クラブ」の運営面での表裏一体な難しい部分が見えてくる。
 
 ただ、そのように「本体」のクラブチームが沈む一方、こうして大分出身の4人組が注目を集めるというアンバランスさ(むしろバランス?)もまた、大分らしい。
 
 2次予選終了を告げるホイッスルは、同時に最終予選への闘いのスタートの合図でもある。大分でプロとして踏み出し、ワールドカップに日本代表の中心選手として臨むための挑戦権を得た。それは紛れもなく本人たちの努力の結晶である。同時に、大分というしっかり芯がとおりながらも寛容な環境の下で、まっすぐに育ったタレントの象徴でもある。
 
『大分トリニータ出身カルテット』が、アジア最終予選突破の鍵を握ってきそうだ。
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)

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