【浦和】“今年最も走った”主将の阿部勇樹が関根貴大ら若手に背中で伝えた想い。「プロになる前からの仲間」という引退宣言した鈴木啓太と交わした約束とは?
カテゴリ:Jリーグ
2015年11月25日
浦和史上最強の鉄人。阿部の今季の総走行距離363.08キロ、1試合平均10.68キロはチーム1位。
阿部が今季記録した、総走行距離363.08キロ、1試合平均10.68キロは、いずれもチーム1位である。ちなみに、2位が柏木(総走行距離345.66キロ、1試合平均10.47キロ)、3位が槙野(総走行距離340.99キロ、1試合平均10.33キロ)だった。
ただし、多くの選手や監督などからも指摘されているが、このデータもあくまで参考に過ぎないのかもしれない。例えば、阿部はCKなど攻守両方のセットプレー時に、敵陣と自陣のゴール前まで行くため、そこで守備に残る一部の選手よりも必然的に距離を稼げてしまうことになるからだ。
その点、状況に応じて5バックにも、5トップにもなる浦和では、ウイングバックに求められるハードワークが、最も“過酷”だと言われる。
一方、チーム全体をコントロールする「リンクマン」として、阿部は休む時間がほぼないまま、目に見えないような場面でも、黙々とチームのために走り続けているという事実が浮かび上がる。
しかも、相手選手と対峙し厳しいフィジカルコンタクトが強いられるポジションであるにもかかわらず、誰よりも多く走り、リーグ全試合フル出場を成し遂げている。しかも、昨季に続いて、だ。他のシーズンも出場停止以外は全戦に出場している。
浦和史上最強の鉄人と言って、過言ではないかもしれない。
「(リーグ最終戦を終えたが?)なにも終わっていない。戦いは続く。このメンバーで1試合でも長く戦いたい」
5-2の大勝を飾った神戸戦、この日の阿部もチームに6人しかいなかった走行距離“10キロ越え”を計測していた。それでも彼は勝利の余韻に浸るどころか、早くも気持ちを切り替えて、先へ――チャンピオンシップを見つめていた。
その阿部が発した「このメンバーで」という言葉には、今季限りでの引退をこの日発表した鈴木に対する想いがまず込められていた。長きに渡ってともに浦和の中盤を支えてきた、他ならぬ盟友を指していたのだ。
ただし、多くの選手や監督などからも指摘されているが、このデータもあくまで参考に過ぎないのかもしれない。例えば、阿部はCKなど攻守両方のセットプレー時に、敵陣と自陣のゴール前まで行くため、そこで守備に残る一部の選手よりも必然的に距離を稼げてしまうことになるからだ。
その点、状況に応じて5バックにも、5トップにもなる浦和では、ウイングバックに求められるハードワークが、最も“過酷”だと言われる。
一方、チーム全体をコントロールする「リンクマン」として、阿部は休む時間がほぼないまま、目に見えないような場面でも、黙々とチームのために走り続けているという事実が浮かび上がる。
しかも、相手選手と対峙し厳しいフィジカルコンタクトが強いられるポジションであるにもかかわらず、誰よりも多く走り、リーグ全試合フル出場を成し遂げている。しかも、昨季に続いて、だ。他のシーズンも出場停止以外は全戦に出場している。
浦和史上最強の鉄人と言って、過言ではないかもしれない。
「(リーグ最終戦を終えたが?)なにも終わっていない。戦いは続く。このメンバーで1試合でも長く戦いたい」
5-2の大勝を飾った神戸戦、この日の阿部もチームに6人しかいなかった走行距離“10キロ越え”を計測していた。それでも彼は勝利の余韻に浸るどころか、早くも気持ちを切り替えて、先へ――チャンピオンシップを見つめていた。
その阿部が発した「このメンバーで」という言葉には、今季限りでの引退をこの日発表した鈴木に対する想いがまず込められていた。長きに渡ってともに浦和の中盤を支えてきた、他ならぬ盟友を指していたのだ。