「痛いから休むのではなく、そういう時にどれだけ試合でやるか」(大久保)

「相手の裏をかくのを楽しみに毎試合やっている」という大久保。仙台戦の前半、マークを外して豪快なボレーシュートを放ったが、惜しくもオフサイド判定。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)
2013年に神戸から川崎に移籍した大久保は、3年間のリーグ戦で「67ゴール」を積み重ねた(13年に26ゴール、14年に18ゴール、15年に23ゴール)。移籍1年目から得点王争いを繰り広げ、毎年プレッシャーと戦ってきたという。
「移籍1年目は必死でしたね。この先は得点王争いができるか分からないと思っていたから。2年目は獲れるかなと思いながらも、でも2年連続はないなと。今年もそうだった」
今季のコンディションは決して万全ではなかった。腰や足を痛め、太ももにテーピングを巻いて強行出場した試合もある。そこには大久保の流儀があった。
「今年だけじゃなく、(移籍)1年目も2年目も痛いところはあった。自分だけじゃなく、全選手に痛いところはある。ただ、痛いから休むのではなく、そういう時にどれだけ試合でやるか。やれるのだったらやると決めている。それで点が取れなかったら自分のせいだし、逆にそれで点を取り続ければ、これぐらい(の痛さ)ならやれると自信がつく」
ゴールを積み重ねれば積み重ねるほど、相手の警戒網は厳しくなる。それをいかにかいくぐるかが、ある意味、この3年間のテーマでもあった。
「自分のゴールパターンは、当然、研究される。でも自分は、相手の裏をかきたいので、それを楽しみながら毎試合やっていた」
3シーズンの間、大久保がゴールを決めた相手は22チーム。次ページでは、67ゴールの内訳をランキング形式(1位~22位)で紹介する。