【連載】ミラン番記者の現地発・本田圭佑「チーム内での孤立を深めている」

カテゴリ:連載・コラム

マルコ・パソット

2015年11月10日

今やウイングのヒエラルキーの中で最下層だ。

アタランタ戦は72分から途中出場。ただ、現地メディアに「存在感がなかった」と酷評される出来に終始した。(C)Getty Images

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 ピッチ上の話をしよう。先のアタランタ戦では、ジャコモ・ボナベントゥーラが出場停止だった。
 
 その代わりに本田が左ウイングで先発する可能性も報じられたが、結局はエムバイ・ニアングが起用された。
 
 ミハイロビッチが元々は本田を代役に立てようとしていたのか、はたまたサラサラ使う気がなかったのか、それは本人にしか分からない。
 
 しかし、ニアングはプレシーズンに負傷し、3か月も公式戦から遠ざかっていたのだ。そんな彼をいきなりスタメン起用する采配は、かなり冒険的だ。
 
 つまり、ミハイロビッチの中でウイングの序列は、アレッシオ・チェルチ、ボナベントゥーラ、ニアング、本田という順。本田はヒエラルキーの最下層なのである。
 
 こうした兆候は、セリエA7節のジェノア戦から漂っていた。本田はこのジェノア戦と続くナポリ戦で90分間ベンチを温め、その後のトリノ戦、サッスオーロ戦、キエーボ戦、ラツィオ戦では試合終盤に「時間稼ぎ要員」、「守備固め要員」として使われた。
 
 しかし最も重大な“事件”はやはり、故障からの復帰直後でコンディションが万全ではないニアングにスタメンを奪われた、先のアタランタ戦だろう。
 
 本田はこのニアングに代わって72分から投入されたが、なんの結果も印象も残せずに終わっている。
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