G大阪が勝っていれば、あの交代は「起死回生の好手」として称えられていた。

「西野→岩下」という大胆な一手は結果に結び付かなかったが、岩下は「悔しいで終わらないようにしたい」とコメント。気持ちはすでにリーグと天皇杯の2冠に切り替わっている。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)
敗北という結果を受けて、30分の交代劇が失敗と考えるのは早計だ。90分間を通して考えれば“岩下効果”は少なからずあった。
交代によって最終ラインの安定感はそれまでよりも増したうえ、後方のパス回しもスムーズになった。長谷川監督や選手たちは、0-0で前半を折り返して後半に反撃というプランを描いていたはずだ。
前半は思惑どおりに展開し、岩下も指揮官の期待に応えるパフォーマンス披露。ただ、それでもG大阪の攻守は好調時の状態に遠かった。そのひと言に尽きる。仮にG大阪のコンディションが万全であれば、2連勝したリーグ戦のように巻き返せたかもしれない。そして、G大阪が勝っていれば、あの交代は「起死回生の好手」として称えられたに違いない。
大胆な一手は結果に結び付かなかったが、岩下は「悔しいで終わらないようにしたい」と力強く語る。その視線の先にあるのは、リーグと天皇杯の2冠。自責の念に駆られる青黒の闘将は捲土重来を期す。
取材・文:大木 勇(サッカーダイジェスト編集部)
交代によって最終ラインの安定感はそれまでよりも増したうえ、後方のパス回しもスムーズになった。長谷川監督や選手たちは、0-0で前半を折り返して後半に反撃というプランを描いていたはずだ。
前半は思惑どおりに展開し、岩下も指揮官の期待に応えるパフォーマンス披露。ただ、それでもG大阪の攻守は好調時の状態に遠かった。そのひと言に尽きる。仮にG大阪のコンディションが万全であれば、2連勝したリーグ戦のように巻き返せたかもしれない。そして、G大阪が勝っていれば、あの交代は「起死回生の好手」として称えられたに違いない。
大胆な一手は結果に結び付かなかったが、岩下は「悔しいで終わらないようにしたい」と力強く語る。その視線の先にあるのは、リーグと天皇杯の2冠。自責の念に駆られる青黒の闘将は捲土重来を期す。
取材・文:大木 勇(サッカーダイジェスト編集部)