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【THIS IS MY CLUB】「野人」から「何でも屋」に――。鳥取・岡野雅行GMが語る“ガイナーレイズム”「レオナルドの言葉に涙が…」

カテゴリ:Jリーグ

江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年06月24日

「『どうせお前なんかすぐ出ていくんだろ』最初はそんな感じだった」

現役の最後に鳥取でプレー。引退後にGMに就任した。(C)SOCCER DIGEST

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――実際、レオナルド選手はJ3、J2(新潟)で連続得点王になって岡野さんの古巣の浦和レッズにステップアップして行きました。

「最初は怖かったですよ。シーズンが始まらないと分からないじゃないですか。コケたら終わりだなと思いながら……。まさかあんなに点を取ってくれるとは思わなかったです。すごく心配だったのが、海外でプレーするのが初めてだったという点です。ましてや鳥取の冬は寒いし、その年は大雪が降ったりして。雪を見るのも初めてだったみたいで、雪を食べているんですよ(笑)。そうやって環境にすぐ慣れてくれたのは良かったですね

 実際にブラジルまで足を運ぶGMというのも、あまりいないかもしれませんが、現地に行って、こういう環境でやってるんだと知ったのは、すごく勉強になりました。レオナルドはもう息子のような存在ですよ。僕が育ててもらったレッズでやっているのは、ものすごく嬉しいですし、いきなり点を取った時は、ガッツポーズしましたね(笑)。

 彼だけじゃなくて、ガイナーレに来てくれた選手はみんな息子ですよね。来てくれた限りは責任持って面倒を見なきゃいけない立場だし、すべての選手に頑張ってほしい。彼らがスタジアムで力を発揮できるように、少しでも環境を良くしてあげたいなと思って、営業をしたり、GMの仕事を一生懸命やっているつもりです」
 
――選手時代を含めると、鳥取県に来て11年ほどになります。魅力は?

「高校の時は、隣の島根に3年間いましたけど、寮生活で、お金もないし、練習もあるのでどこかに遊びに行くことはほとんどなかった。鳥取は何もないっちゃないんですけど、本当に自然がすごい。人口は57万人ぐらいで、全国で一番少ないんですね。

 最初の頃は、『野人が来たな』『どうせお前なんかすぐ出ていくんだろ』という感じで、なかなか受け入れてもらえなかった。意見をずばっと言ってしまう方なので。でも、今の仕事をさせてもらって、色々な人とお会いするようになると、こんなに温かい人たちがいるのか、と思いましたね。一度懐に飛び込めば、もううるさいくらい応援してくれるんですよ。いまは、『ずっといてくれてありがとう』みたいに言ってくれる人もいて、それを聞いた時は嬉しかったですし、やってて良かったなと思いましたね」
 
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