「ここで思う存分、楽しみたい」
南野は、これまでの監督と比較するつもりはない、と強調したうえで、自分の気持ちを明かしてくれた。
「今の監督と僕の考えているスタイルは、すごく合っていると思います。10番、トップ下のポジションを置く監督で、そこは多分、自分にもフィットしていると思います。ボールを奪いに行くチームとして、どんどんアグレッシブに、というところとかも」
視線は先を見据えている。ザルツブルクに入団した頃、ELでスペインのビジャレアルと対戦して、「こういうチームと対戦するために欧州に来た」と話していた。今シーズンはチャンピオンズ・リーグの出場権こそ逃したが、ELではグループステージ4節終了現在で首位に立っており、決勝トーナメント進出の可能性は高い。
「レベルの高いチームと対戦したいという気持ちは強いですか?」と尋ねてみたら、南野は力強く頷きながら答えた。
「そうですね、間違いないですね。マルセイユとも同じグループで、試合も控えていますし(最終節にアウェーで対戦)。そういうチームと、突破を懸けて真剣勝負ができるというのは、自分にとって本当に良い経験になると思います。こういう雰囲気とかは、日本では味わえないので、ここで思う存分、楽しみたいです」
怪我の不安はもうない。オーストリア・ブンデスリーガ第14節のザンクト・ペルテン戦では9試合ぶりの先発出場を果たし、復活の2ゴールを挙げた。解き放たれた南野が、再び疾走する。
文:中野 吉之伴
【著者プロフィール】
なかの・きちのすけ/1977年7月27日秋田生まれ。武蔵大学人文学部欧米文化学科卒業後、育成層指導のエキスパートになるためにドイツへ。地域に密着したアマチュアチームで様々なレベルのU-12からU-19チームで監督を歴任。2009年7月にドイツ・サッカー協会公認A級ライセンス獲得(UEFA−Aレベル)。SCフライブルクU-15チームで研修を積み、2016-17シーズンからドイツU-15・4部リーグ所属FCアウゲンで監督を務める。「ドイツ流タテの突破力」(池田書店)監修、「世界王者ドイツ年代別トレーニングの教科書」(カンゼン)執筆。最近は日本で「グラスルーツ指導者育成」「保護者や子供のサッカーとの向き合い方」「地域での相互ネットワーク構築」をテーマに、実際に現地に足を運んで様々な活動をしている。
「今の監督と僕の考えているスタイルは、すごく合っていると思います。10番、トップ下のポジションを置く監督で、そこは多分、自分にもフィットしていると思います。ボールを奪いに行くチームとして、どんどんアグレッシブに、というところとかも」
視線は先を見据えている。ザルツブルクに入団した頃、ELでスペインのビジャレアルと対戦して、「こういうチームと対戦するために欧州に来た」と話していた。今シーズンはチャンピオンズ・リーグの出場権こそ逃したが、ELではグループステージ4節終了現在で首位に立っており、決勝トーナメント進出の可能性は高い。
「レベルの高いチームと対戦したいという気持ちは強いですか?」と尋ねてみたら、南野は力強く頷きながら答えた。
「そうですね、間違いないですね。マルセイユとも同じグループで、試合も控えていますし(最終節にアウェーで対戦)。そういうチームと、突破を懸けて真剣勝負ができるというのは、自分にとって本当に良い経験になると思います。こういう雰囲気とかは、日本では味わえないので、ここで思う存分、楽しみたいです」
怪我の不安はもうない。オーストリア・ブンデスリーガ第14節のザンクト・ペルテン戦では9試合ぶりの先発出場を果たし、復活の2ゴールを挙げた。解き放たれた南野が、再び疾走する。
文:中野 吉之伴
【著者プロフィール】
なかの・きちのすけ/1977年7月27日秋田生まれ。武蔵大学人文学部欧米文化学科卒業後、育成層指導のエキスパートになるためにドイツへ。地域に密着したアマチュアチームで様々なレベルのU-12からU-19チームで監督を歴任。2009年7月にドイツ・サッカー協会公認A級ライセンス獲得(UEFA−Aレベル)。SCフライブルクU-15チームで研修を積み、2016-17シーズンからドイツU-15・4部リーグ所属FCアウゲンで監督を務める。「ドイツ流タテの突破力」(池田書店)監修、「世界王者ドイツ年代別トレーニングの教科書」(カンゼン)執筆。最近は日本で「グラスルーツ指導者育成」「保護者や子供のサッカーとの向き合い方」「地域での相互ネットワーク構築」をテーマに、実際に現地に足を運んで様々な活動をしている。