中盤の攻防を制した(小笠原)満男は、「まだまだできる」と改めて感じた。

小笠原はMVPに輝く活躍で若手を牽引。その姿を間近で見ていた若い選手たちが今後の試合になにを還元するのかが、第2ステージの逆転優勝に向けて鍵を握る。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)
それにしても、満男は身体が切れていたね。両チームのなかで最年長にもかかわらず、誰よりも多く走り、ボールを潰すところ、セカンドボールを拾うところ、攻守の切り替えを早くしていろんな局面に顔を出していた。アシストという形で得点にも絡んでいるけど、それ以上に中盤の攻防で勝っていたのが大きかったと思う。満男がMVPに選出されるほどの好プレーを見せたことで若手も引っ張られたところはあっただろうし、僕と同世代だけど、「まだまだできるな」と改めて感じたよ(笑)。
今回でナビスコカップ優勝は6回目となった。自分もC.R.O.(クラブ・リレーションズ・オフィサー)としてチームに携わっているので、優勝は素直に嬉しい。2011、12年と連覇して以降、勝ち切れずにタイトルを獲れない年が続いたなか、若い選手たちが成長した姿を見せてくれたし、自信や勝負強さを含めて、今回の優勝がもたらしたものは大きいと思う。
ただし、これで満足せず、リーグ戦でもステージ優勝の可能性がある限り(編集部・注/残り2試合で首位・広島との勝点差は3、得失点差は12)、残り2試合全力を尽くしてほしい。残り2試合で今日の内容を体現できれば、「鹿島に強さが戻った」と思ってもらえるだろうし、そうでなければ「まだまだだな」と思われてしまう。続けることに意味があるのであって、本当の勝負はこれからだ。
今回の優勝で感じたことを選手それぞれが今後の試合に還元してくれれば、チームはさらに進化していくと思う。勝利の喜びをまた味わえるように、これからも優勝を目指してやっていってほしいし、今の彼らなら必ずやってくれると信じている。
PROFILE
なかた・こうじ/1979年7月9日生まれ、滋賀県出身。182センチ・74キロ。義方小―後藤ヶ丘中―帝京高―鹿島―マルセイユ(フランス)―バーゼル(スイス)―鹿島。J1通算266試合・33得点、日本代表通算57試合・2得点。リーグ優勝5回、ナビスコカップ優勝4回、天皇杯優勝2回を経験するなど、鹿島の黄金期を支えた守備のマルチロール。14年シーズンを最後に現役引退し、鹿島のクラブ・リレーションズ・オフィサー(C.R.O)に就任した。
今回でナビスコカップ優勝は6回目となった。自分もC.R.O.(クラブ・リレーションズ・オフィサー)としてチームに携わっているので、優勝は素直に嬉しい。2011、12年と連覇して以降、勝ち切れずにタイトルを獲れない年が続いたなか、若い選手たちが成長した姿を見せてくれたし、自信や勝負強さを含めて、今回の優勝がもたらしたものは大きいと思う。
ただし、これで満足せず、リーグ戦でもステージ優勝の可能性がある限り(編集部・注/残り2試合で首位・広島との勝点差は3、得失点差は12)、残り2試合全力を尽くしてほしい。残り2試合で今日の内容を体現できれば、「鹿島に強さが戻った」と思ってもらえるだろうし、そうでなければ「まだまだだな」と思われてしまう。続けることに意味があるのであって、本当の勝負はこれからだ。
今回の優勝で感じたことを選手それぞれが今後の試合に還元してくれれば、チームはさらに進化していくと思う。勝利の喜びをまた味わえるように、これからも優勝を目指してやっていってほしいし、今の彼らなら必ずやってくれると信じている。
PROFILE
なかた・こうじ/1979年7月9日生まれ、滋賀県出身。182センチ・74キロ。義方小―後藤ヶ丘中―帝京高―鹿島―マルセイユ(フランス)―バーゼル(スイス)―鹿島。J1通算266試合・33得点、日本代表通算57試合・2得点。リーグ優勝5回、ナビスコカップ優勝4回、天皇杯優勝2回を経験するなど、鹿島の黄金期を支えた守備のマルチロール。14年シーズンを最後に現役引退し、鹿島のクラブ・リレーションズ・オフィサー(C.R.O)に就任した。