――本日の試合について振り返ってください。
 
「ガンバさんが相手ですから、前半から非常にタフな戦い、拮抗した戦いになると思っていました。うちが主導権を握れる展開になってはいましたけども、カウンターは脅威でした。それを失点なしで凌げたのは良かったです。
 
　後半に入ってからも前掛かりになってくるだろうと思っていましたし、ガンバさんの攻撃には怖さがありましたけど、うちのディフェンス陣、そして前線からの守備が非常に利いていて、うちらしい展開のまま試合を終えられました。
 
　Jリーグのホームゲームでガンバさんに果敢に立ち向かって行って、そこではやられてしまいましたけども、今日は本当に理想の形で終えたと思っています。やっぱり失点なしで終えられたのは非常に良かったですね」
 
――過密スケジュールだったG大阪の疲れは感じましたか？
 
「当然そういう部分もあったと思います。ただ、私たちのプレスの仕方も非常に良かったと思います。ガンバさんが普段とは違う形できているなというのは感じました」
 
――就任して３か月ほどで初タイトルです。最後の笛が鳴った瞬間は率直にどんな気分だったでしょうか？
 
「本当に嬉しいと言うのが正直な気持ちです。１点取って、追加点を取って、さらにもう１点という形で、どんどん攻撃的な部分を出せました。途中から『今日は勝てるんだな』という気持ちになっていましたけれども、監督ではなく、選手の戦う気持ちが最初から出ていたんだと思います。
 
　これをリーグ戦でも天皇杯でも出したかったんですけど、それが出来なかったのは僕の采配だったり、指導法だったり、そういうところに結びつくんじゃないでしょうか。今日は本当に選手が90分間足を止めずに、積極的に自分たちの戦い方を見せてくれました」
 
――リーグ戦で湘南に１-２で負けたましたが、どうやって立て直したのでしょうか？
 
「自分たちのやり方を、守備にしても攻撃にしてももう一度しっかりやっていこうというトレーニングをしました。一番はやっぱり意識の問題ではないかと思います。湘南戦は前半の入りが良くなくて相手に圧倒されてしまった部分がありましたけれど、逆に今日の試合はガンバさんを圧倒できるような戦い方ができた。そこが良い方向に結びついたのではないかと思っています」
 
――G大阪を相手に１点リードして、引かずに前でボールを奪いにいく守備を続けさせられた一番の要因は？
 
「相手にシュートまで持ち込まれて、少し巻き返されたなという印象が選手のなかで出てしまうと、後ろに下がってしまう部分がある。ただ、そこでもう一度前からプレスにいって、相手にプレッシャーをかけてという形ができれば、続けて前からの守備を継続してできると思うので、その切り替えの部分を選手がきちんとやってくれました。
 
　常にいろんな環境に左右されずに次のプレーのことだけを考えて、思考を切り替えてくれという話はしているので、そういう部分で良い方向に向いたんじゃないかなと思っています」

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