【識者が選ぶEUROのベスト11】ファイナリストから8人を選出!悩んだポジションが…

カテゴリ:国際大会

内藤秀明

2021年07月19日

ボヌッチを外す選択はありえないことは理解しているが…

内藤氏が選んだEUROのベスト11。MVPにはドンナルンマを選出。

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 コロナ禍のため観客の人数は国ごとに変わり、会場も一部変更するなど、いくつものトラブルに見舞われたEURO2020。それでも出場24か国が素晴らしいパフォーマンスを披露した。ここでは、とりわけ優れたパフォーマンスを見せた11人を紹介していきたい。

 まずGKは、大会MVPも受賞したイタリア代表のジャンルイジ・ドンナルンマで文句なし。7試合でわずか4失点に抑えた22歳は、年齢を感じさせない冷静な立ち振る舞いで、抜群のセービングを見せ、カウンターの起点となるスローイングも秀逸だった。

 さらに準決勝に続いて、決戦でもPK戦で活躍。イングランドの3番手であるマーカス・ラッシュフォードのギリギリまでGKの動きを見極めようとする蹴り方に一切動じず、逆に相手にプレッシャーを与えてシュートを外させることに成功するなど、PKストップだけでなく、駆け引きの巧さも見せた。イングランドのGKジョーダン・ピックフォードも、そのPK戦で2本をストップしたほか、5度のクリーンシートを達成するなど、大会通じて高いパフォーマンスを披露したが、ドンナルンマには及ばなかった。

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 最終ラインは、特にCBでハイクオリティなプレーを見せた選手が多かったため、システムは3バックにした。

 まず選択したのが、イングランド代表のハリー・マグワイアだ。EURO開幕直前に負傷し、ギブスを装着する姿がカメラに映されることもあったが、グループステージ3戦目のチェコ戦でスタメンに復帰。持ち前のパワーでボールを奪い取り、抜群の読みでインターセプトを何度も記録した。さらにリーダーシップを発揮して、最終ラインを統率。イングランドの堅守を語る上で、彼の存在は欠かせない。

 主将としてイタリアを優勝に導いたジョルジョ・キエッリーニも外せない。相方のレオナルド・ボヌッチのほうが出場時間は長く、守備の安定感では勝っていたかもしれない。ただ、対戦相手の目線で考えると、基準点になるハリー・ケインやロメウ・ルカクなど、化け物級のストライカーたちを抑えて相手の火力を半減させるなど、嫌なDFだったのは間違いなくキエッリーニだ。また時折見せるベテランならではの老獪なプロフェショナルファウルもお見事と言わざるを得ない。常に勝つためのアクションを実行し続けた。

 3バックの最後に選んだのは、デンマーク代表のシモン・ケアだ。本来、優勝したこと、そして単純なピッチ上のパフォーマンスを考えると、ボヌッチを外す選択はありえないことは理解している。ただし本大会で様々な意味で窮地を救ったという意味では、このキャプテンを選ばずにはいられなかった。

 クリスティアン・エリクセンがフィンランド戦で心肺停止となり、スタジアム中、いや世界中がショックを受けるなか、誰よりも早く冷静さを取り戻し、エリクセンの呼吸の気道を確保。チームメイトや、エリクセンのパートナーに心遣い、励まし続けるなど、世界で最も優れたリーダーのうちの一人であることを示した。

 そのフィンランド戦こそ途中で交代したが、その後は一致団結したチームの最終ラインに君臨。安定したディフェンスを披露し、ベスト4躍進に貢献した。あらためてその全ての振る舞いに対して惜しみない拍手を送りたい。
 
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