• トップ
  • ニュース一覧
  • 「我々に大きな衝撃を与えたのが…」日本の五輪代表をスペイン人記者はどう見たのか? 「クボ以外もクオリティが高い」

「我々に大きな衝撃を与えたのが…」日本の五輪代表をスペイン人記者はどう見たのか? 「クボ以外もクオリティが高い」

カテゴリ:日本代表

ファン・L・クデイロ

2021年07月19日

「1-1というスコアは試合内容を正当に反映していた」

違いを作り出した久保以外の選手もクオリティが高かったと、クデイロ記者は綴った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

画像を見る

 スペインの国民的詩人、アントニオ・マチャード(1875年~1939年)は、「無知から生まれるあらゆる事柄は軽視を招く」と語った。

 一般のスペイン人は日本サッカーに対して明確なイメージを有していない。過去に20人ほどの日本人選手がラ・リーガでプレーしてきた。日本代表はワールドカップの常連国でもある。しかしスペイン人の注目を集める対象にはなり得ていない。つまりスペイン人にとって日本サッカーは未知なるものなのだ。評価が高まらないのは自然の成り行きと言える。

 ただ、だからこそ、ウナイ・シモンが守るゴール左隅に突き刺したドウアン・リツ(堂安律)の一撃は我々スペイン人にとって衝撃が大きかった。結果的にチームを勝利に導くことはできなかったが、日本のポテンシャルを示すのに十分だった。日本は最後までスペインに立ち向かい、勇敢でタフなチームであることを実証した。1-1という最終スコアは試合内容を正当に反映していた。

【動画】久保のお膳立てから左足一閃!スペインに衝撃を与えた堂安の鮮烈弾
 
 スペインと対峙するのは簡単なことではない。圧倒的なボール保持で相手を従属させることを基本コンセプトとし、またボールを奪われても、高い位置で回収して二次攻撃に繋げていく。自ずと相手チームはボールを追い掛け回す時間帯が長くなる。実際、日本もそうなったが、そこで彼らが優れていたのは、劣勢の展開に応じた戦いを見せたことだ。

 組織的に守り、攻撃ではハヤシ・ダイチ(林大地)、マエダ・ダイゼン(前田大然)、ウエダ・アヤセ(上田綺世)と、順番に出てきたストライカーがいずれも前線でボールの収まりどころとして精力的に動いた。

 その中でキーマンとなったのがクボ・タケフサ(久保建英)だ。プレーに関わる機会が限られ、彼のような特徴を持った選手にとっては難しい試合だったが、ボールに触れば持ち味を発揮。マルティン・スビメンディを振り切りそのままドリブルで持ち込み、ドウアンの前述の先制ゴールをお膳立てしたプレーはクボのそんなスキルの高さとアジリティが凝縮されていた。

 注目に値したのは、いつものラ・リーガでの試合よりも、セカンドトップとして前線に張り気味にプレーしたこと。ポジションを下げて組み立て顔を出すシーンは少なく、むしろ守備の仕事量のほうが多かった。

 【五輪代表PHOTO】U-24日本1-1U-24スペイン|五輪前最後の試合はスペインを相手にドロー決着!
 
【関連記事】
「無敵艦隊と互角」U-24日本代表の健闘に韓国メディアも驚き!「スペインを相手に一歩も引かなかった」
「クボがスペインを壊す」久保建英の圧巻アシストに敵国メディアも感嘆!「アンチェロッティが注目」
【セルジオ越後】五輪のキーマンは堂安。スペイン相手に決めたゴールは、勝ち抜く上で大きな武器になる!
なぜU-24日本代表は優勝候補スペインと渡り合えたのか。わずか4日間で生じた“変化”とは――
【U-24日本1-1U-24スペイン|採点&寸評】優勝候補から先制点の10番がMOM!奮闘したDF陣も高評価

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ