【Jリーグ】チャンピオンシップ、入れ替え戦……決戦を前に過去のプレーオフを振り返る

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2015年11月27日

過去、チャンピオンシップで第1戦を制した者の勝率は10割!

賛否両論渦巻くなかで11年ぶりに復活したチャンピオンシップ。年間勝点1位の広島は、年間王者のタイトルも手にできるか!? (C) SOCCER DIGEST

画像を見る

 24日のチャンピオンシップ・浦和レッズ対ガンバ大阪戦を皮切りに、Jリーグは各カテゴリーで優勝、昇格・残留を懸けた最後の戦いが行なわれる。
 
 J1は11年ぶりに2期制&プレーオフ(ポストシーズン)を導入。各ステージの王者がホーム&アウェーで年間王者を争った2004年までのレギュレーションとは異なり、最大5チームが参加できるという、やや複雑なかたちで復活した。
 
 初年度の今季は、年間勝点2位の浦和と3位のG大阪が埼玉スタジアムで対戦し、勝者がホーム&アウェー(12月2、5日)で年間勝点1位のサンフレッチェ広島との最終決戦に臨むこととなる。
 
 このレギュレーション導入には賛否両論あるものの、多くのファンが目前の戦いに注目している。リーグの順位通りの結果が出るのか否か、そして戦いの後に周囲からどのような反応が生まれるのか、あらゆる意味で興味深い。
 
 さて、ここでは決戦を前に、過去のチャンピオンシップを振り返っていきたい。
 
 Jリーグが華やかに船出を始めた1993年、人気、実力ともにナンバーワンのヴェルディ川崎(V川崎/現・東京ヴェルディ)が初代ステージ王者の鹿島アントラーズを下し、翌年もサンフレッチェ広島を下して連覇を果たした。
 
 V川崎は95年もセカンドステージ優勝を果たすが、年間王者の座は横浜マリノス(現・横浜F・マリノス/横浜FM)に譲り、ここから盟主の座はしばらくの間、鹿島とジュビロ磐田の間を往来することとなった。
 
 2002年(磐田)、03年(横浜FM)と連続してダブルステージ優勝のためにチャンピオンシップは行なわれず、2004年、いったん最後の2期制となったシーズンでは、浦和レッズが初のステージ優勝を果たすも、覇権は横浜FMの手に渡った。
 
 ここまでのチャンピオンシップで共通するのは、第1戦を制したチームが必ず年間王者となっているということだ。00、01年の第1戦は引き分けに終わっているが、この試合のアウェーチーム(いずれも鹿島)が第2戦を制している。
 
 レギュレーションが異なるとはいえ、今回11年ぶりに復活となったチャンピオンシップの決勝戦でも、第1戦は非常に重要なものとなるのは間違いない。そして浦和とG大阪は24日の対戦で、決勝第1戦に向けて勢いのつくような勝利を挙げる必要がある。

【PHOTO】J1覇者の系譜(1993~2001)

【PHOTO】J1覇者の系譜(2002~2013)

【PHOTO】2014 J1最終節で演じられたドラマ

◎チャンピオンシップ
◇1993
サントリーシリーズ優勝:鹿島アントラーズ
ニコスシリーズ優勝:ヴェルディ川崎
第1戦:鹿島 0-2 V川崎
第2戦:V川崎 1-1 鹿島
年間王者:V川崎
 
◇1994
サントリーシリーズ優勝:サンフレッチェ広島
ニコスシリーズ優勝:V川崎
第1戦:広島 0-1 V川崎
第2戦:V川崎 1-0 広島
年間王者:V川崎
 
◇1995
サントリーシリーズ優勝:横浜マリノス
ニコスシリーズ優勝:V川崎
第1戦:横浜M 1-0 V川崎
第2戦:V川崎 0-1 横浜M
年間王者:横浜M
 
◇1997
ファーストステージ優勝:鹿島
セカンドステージ優勝:磐田
第1戦:磐田 3(延長)2 鹿島
第2戦:鹿島 0-1 磐田
年間王者:磐田
 
◇1998
ファーストステージ優勝:磐田
セカンドステージ優勝:鹿島
第1戦:磐田 1(延長)2 鹿島
第2戦:鹿島 2-1 磐田
年間王者:鹿島
 
◇1999
ファーストステージ優勝:磐田
セカンドステージ優勝:清水
第1戦:磐田 2(延長)1 清水
第2戦:清水 2(延長)1 磐田
PK戦:清水 2-4 磐田
年間王者:磐田
 
◇2000
ファーストステージ優勝:横浜F・マリノス
セカンドステージ優勝:鹿島
第1戦:横浜FM 0-0 鹿島
第2戦:鹿島 3-0 横浜FM
年間王者:鹿島
 
◇2001
ファーストステージ優勝:磐田
セカンドステージ優勝:鹿島
第1戦:磐田 2-2 鹿島
第2戦:鹿島 1(延長)0 磐田
年間王者:鹿島
 
◇2004
ファーストステージ優勝:横浜FM
セカンドステージ優勝:浦和
第1戦:横浜FM 1-0 浦和
第2戦:浦和 1-0 横浜FM
PK戦:浦和 2-4 横浜FM
年間王者:横浜FM
 
補足)
1996年は1ステージ制で鹿島が優勝
2002年は磐田が2ステージいずれも優勝
2003年は横浜FMが2ステージいずれも優勝

22年前、最初の年間王者が決した一戦は、審判への不満を爆発させた鹿島のジーコが唾を吐いて退場になるなど、やや荒れた展開となった。 (C) Getty Images

画像を見る

現時点でチャンピオンシップ最後の王者は横浜FM。敵地で浦和をPK戦の末に下しての戴冠だった。 (C) Getty Images

画像を見る

【関連記事】
【2015総括】G大阪編|過密日程のなか「ACLベスト4」と「CS出場」は評価に値。CS出場はGK東口の働きがあってこそ
【2015総括】浦和編|柏木陽介を中心に攻撃のグレードは上がったが、8試合連続失点とシーズン終盤の“バタバタ癖”を払拭できず
【2015総括】広島編|圧倒的なチーム力でステージ優勝&年間勝点1位のダブル獲り
【JリーグCS展望】決勝は広島vsG大阪――直近のG大阪戦でも得点を挙げた上り調子の清水がキーマンになるか
【チャンピオンシップ展望】年間優勝の法則――第1戦に勝利すれば優勝確率は…
【移籍専門記者の視点】アンチェロッティ、モウリーニョ、グアルディオラ――複雑に糸が絡み合う「名将3人の来夏動向」
【ブンデス現地コラム】本格開花の予感を漂わせる“バラック2世”
【プレミア現地コラム】リバプールは“フォース”と共にある。クロップ監督が手がける「新作」の完成が待ち遠しい
現地紙コラムニストが綴る――武藤嘉紀のブンデス挑戦記「武藤を左サイドに据えた新布陣を採用か」
現地ベテラン記者が香川真司を密着レポート「香川がより活きるのはロイスではなく…」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 唯一無二の決定版!
    2月15日発売
    2024 J1&J2&J3
    選手名鑑
    60クラブを完全網羅!
    データ満載のNo.1名鑑
    詳細はこちら

  • 週刊サッカーダイジェスト いざW杯予選へ!
    3月8日発売
    元代表戦士、識者らと考える
    日本代表の現在地と未来
    2026年へのポイントは?
    J1&J2全クラブ戦力値チェックも
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 夏の移籍を先取り調査!
    3月21日発売
    大シャッフルの予感
    SUMMER TRANSFER
    夏の移籍丸わかり
    完全攻略本2024
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ