ベースを積み上げた結果、「特別が生まれたシーズン」に。
J1第2ステージは広島が優勝。年間勝点でも広島が浦和を抑えて頂点に立ちレギュラーシーズンは幕を閉じた。今季の34試合をJ1全18チームはいかに戦ったのか? 各クラブの担当記者が、11月22日で今季最終戦を迎えた2015シーズンを振り返り総括する。
――◆――◆――
サンフレッチェ広島
年間成績:1位 勝点:74 23勝5分6敗 73得点・30失点
第1ステージ成績:3位 勝点:34 10勝4分3敗 29得点・16失点
第2ステージ成績:1位 勝点:40 13勝1分3敗 44得点・14失点
【2015シーズンの出来を点数で表わすと?】
90点
第2ステージ優勝、リーグ最多得点・最少失点での年間1位、歴代最多の年間勝点(34試合制)。3試合連続無得点や、連敗もあったなかでのこの成績は、「成長しながら結果を出していこう」という森保監督のメッセージをまさに体現した形と言えよう。
髙萩、石原の主力が抜けた今季は、これまでのポゼッションサッカーにプラスして、高い位置でボールを奪ってのショートカウンターに取り組んだ。ボランチの森﨑和らの「前にかかる守備」から、波状攻撃を展開することで、ボール奪取後に平均経由時間は約8秒短縮され、カウンターからの得点は前年から飛躍的にアップ。「広島は攻撃も守備もできる、より“大人な”チームになった」(佐久間監督/甲府)と敵チームも舌を巻くほどの猛威を振るった。
確かに、守備を固める相手に苦しんだ一面はある。それでも、不動の3バックを中心に粘り強くピンチを凌ぎ、少ないチャンスをドウグラスが一撃で仕留めるなど、試合巧者ぶりを発揮。誰が出ても揺るがないチームコンセプト、苦境をものともしない一体感、球際やハードワークといったベースを積み上げた結果、「特別が生まれた」(森保監督)シーズンとなった。
【今季のチームMVPは?】
ドウグラス(FW)
懸念されたシャドーにフィットし、個の力で局面を打開。ハシェックが持つクラブ記録(外国人選手のシーズン最多得点記録=19点)を塗り替えるだけでなく、リーグ2位の21得点を叩き出した。また、ヘディングが強く、よりターゲットになれることで、佐藤(裏への抜け出し)や柴﨑(タメを作る動きやスルーパス)の特長が活き、相手に的を絞らせない「化学反応」(ミキッチ)を起こした。
文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
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サンフレッチェ広島
年間成績:1位 勝点:74 23勝5分6敗 73得点・30失点
第1ステージ成績:3位 勝点:34 10勝4分3敗 29得点・16失点
第2ステージ成績:1位 勝点:40 13勝1分3敗 44得点・14失点
【2015シーズンの出来を点数で表わすと?】
90点
第2ステージ優勝、リーグ最多得点・最少失点での年間1位、歴代最多の年間勝点(34試合制)。3試合連続無得点や、連敗もあったなかでのこの成績は、「成長しながら結果を出していこう」という森保監督のメッセージをまさに体現した形と言えよう。
髙萩、石原の主力が抜けた今季は、これまでのポゼッションサッカーにプラスして、高い位置でボールを奪ってのショートカウンターに取り組んだ。ボランチの森﨑和らの「前にかかる守備」から、波状攻撃を展開することで、ボール奪取後に平均経由時間は約8秒短縮され、カウンターからの得点は前年から飛躍的にアップ。「広島は攻撃も守備もできる、より“大人な”チームになった」(佐久間監督/甲府)と敵チームも舌を巻くほどの猛威を振るった。
確かに、守備を固める相手に苦しんだ一面はある。それでも、不動の3バックを中心に粘り強くピンチを凌ぎ、少ないチャンスをドウグラスが一撃で仕留めるなど、試合巧者ぶりを発揮。誰が出ても揺るがないチームコンセプト、苦境をものともしない一体感、球際やハードワークといったベースを積み上げた結果、「特別が生まれた」(森保監督)シーズンとなった。
【今季のチームMVPは?】
ドウグラス(FW)
懸念されたシャドーにフィットし、個の力で局面を打開。ハシェックが持つクラブ記録(外国人選手のシーズン最多得点記録=19点)を塗り替えるだけでなく、リーグ2位の21得点を叩き出した。また、ヘディングが強く、よりターゲットになれることで、佐藤(裏への抜け出し)や柴﨑(タメを作る動きやスルーパス)の特長が活き、相手に的を絞らせない「化学反応」(ミキッチ)を起こした。
文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)