2015年07月23日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の二十八「自由のギャンブル性」
勝負に臨んでは、まず守りを堅牢にする。 大半の監督がこの発想から逃れられないし、むしろその点の整備こそが、仕事の手始めになるだろう。守りの堅牢さ、それはプレー全体の安定にもつながる。ポジショニ... 続きを読む
2015年07月23日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の二十八「自由のギャンブル性」
勝負に臨んでは、まず守りを堅牢にする。 大半の監督がこの発想から逃れられないし、むしろその点の整備こそが、仕事の手始めになるだろう。守りの堅牢さ、それはプレー全体の安定にもつながる。ポジショニ... 続きを読む
2015年07月16日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の二十七「守備者の武器」
サッカー関係者が選手の評価を語る際、しばしばこんな問いが飛び交わされる。 「それで、その選手の武器は?」 プロサッカー選手というのは、分かりやすい武器を持っていることがひとつの条件のように語られ... 続きを読む
2015年07月10日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の二十六「相手に応じた準備」
フットボールは記録を競い合うスポーツではない。 前提として相手があるもので、そこでの勝敗をゴールという形で争う。すなわち、戦いのマネジメントとは「敵を知り、己を知る」ことが基本となる。その点、... 続きを読む
2015年07月02日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の二十五「9番を軽視すべからず」
南米チリで日々、激闘が繰り広げられているコパ・アメリカ。優勝候補の“セレソン”ブラジルは準々決勝でパラグアイ相手にPK戦で散り、無念の敗退に終わった。 「9番不在」 その... 続きを読む
2015年06月25日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の二十四「世界を動かす力」
昨今、日本サッカー界では数字が踊っている。 「体脂肪率12パーセント以上は代表に選ばない」 日本代表監督であるヴァイッド・ハリルホジッチは、厳格な指令を出したという。指揮官は実証的性格の持ち主で... 続きを読む
2015年06月18日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の二十三「真の強化策」
「強くなるための最良の処方箋は、自分たちよりも強い相手との試合を重ねることだ。試合ごとに修正し、鍛錬する。そうやって勝てる方策を見出そうとするなか、真の強さを得られる」 どの国の指導者が言ったの... 続きを読む
2015年06月12日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の二十二「ボランチの本質」
ボランチ。 この用語を知っていると、「サッカーを日常的に見ている」と判別しうる言葉のひとつかもしれない。 言うまでもないが、もちろん用語を知らなくても「サッカーを知っている人」はいる。そもそも... 続きを読む
2015年06月04日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の二十一「日本らしさという罠」
先日、元日本代表監督で現在は愛媛の今治FCのオーナーを務める岡田武史氏が、TVのスポーツニュースでこんな話をされていた。 「あるスペイン人から『それで(今治の)戦い方の型は?』と訊かれて驚いた。... 続きを読む
2015年05月28日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の二十「選手を覚醒させる“マッチョイズム”」
2014-15シーズン、レアル・マドリーのガレス・ベイルは低調なプレーが批判された。国内リーグは31試合出場・13得点。攻撃の一翼を担っており、酷評は気の毒とも言えるが、移籍金100億円以上、... 続きを読む
2015年05月21日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の十九「外国人記者の視点」
大抵の日本人は少なからず外国人にコンプレックスを抱いているものだが、サッカーの世界ではこの傾向が顕著である。青い目や金髪で堂々とサッカーを論じられると、少々乱暴な言い分であっても、&ldquo... 続きを読む
2015年05月14日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の十八「接触の尊さ」
アジア・チャンピオンズリーグ(以下ACL)のグループステージ最終節、鹿島アントラーズはFCソウルと対戦し、2-3で敗れた。この結果、2勝4敗となりグループステージ敗退。3連敗スタートから「最終... 続きを読む
2015年05月07日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の十七「名将の形はひとつにあらず」
名将の典型とは、いかなるべきものか? チェルシーを指揮するジョゼ・モウリーニョのように、試合前から自らの漲る覇気をチーム全体に伝え、自身を磁場のようにし、選手を手足のように動かすのはそのひとつ... 続きを読む
2015年04月30日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の十六「ならぬものはならぬ」
筆者は祖母が会津藩士の家系で、「ならぬものはならぬ」という育て方をされたと思う。ならぬものはならぬ、とは会津藩士を育成した日新館が打ち出した教えのひとつで、「什の掟」の根幹を成している。なぜそ... 続きを読む
2015年04月23日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の十五「兵法としてのクロス」
サッカー競技におけるクロスとは、なにか? それは、ピッチ左右からゴール方向に目がけて送り込むパスを指している。クロスボールとも呼ばれ、センタリングも類語のひとつだろう。敵陣遠くから早めに送るク... 続きを読む
2015年04月16日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の十四「融通無碍の境地」
「融通無碍」(考え方や行動に囚われるところがなく、自由であること。また、そのさま)。 そんな高みに到達したフットボーラーを、筆者は一度だけ目にしたことがある。 少年は16歳で、肌が白く、小柄で、... 続きを読む