キャプテンとして心がけ? 何を伝えたいのかを明確に。
――少し話を変えよう。君はスーパースターを数多く擁するシティというクラブをキャプテンとして率いてきた。今日に至るまでには、それなりに苦労もあったんじゃないだろうか。
「やっぱり結果が出ていない時は大変だね。2013年、ユナイテッドに最後の最後で逆転され、FAカップの決勝でもウィガンに負けてしまったときはきつかった。
あんな展開は誰も予想していなかったし、数日後にはマンチー二がクラブを離れる形になった。でも僕たちはまだ2試合残っていたから、ブライアン・キッドが代行監督を務めることになったんだ。
僕はキッドをサポートしたけど、自分のリーダーシップのレベルを、さらにもう一段上げなければならないと痛感したのがあの時だったね」
――そもそも、君がキャプテンとして心がけてきたことは? リーダーに最も必要な資質とは何だろう?
「もちろんキャプテンの主な役割は、チームメイトときちんとコミュニケーションを取っていくことだ。そこでは個々の選手に対してであれ、チーム全体に対してであれ、何を伝えたいのかを明確にすることが必要になる。
チームメイトにマイナスの影響を与えるくらいなら何も言わない方がいいし、状況に応じて、メッセージの伝え方も考えていかなければならない。特定の選手に対して通じる言葉が、他の選手の心には響かないこともあるからね。
ただしキャプテンの腕章を巻かなくとも、リーダーにはなれる。一番大切なのは、そこを理解することなんだ。実際問題、僕は2011年にキャプテンに任命される前から、チームメイトに影響を及ぼせる選手のひとりになっていたと思う。それは今のチームでも同じなんだ。
シティのキャプテンを務められるのは名誉なことだし、僕は幸いにもプレミアを2回、リーグカップを1回制することもできた。こういうふうに結果を出せた時にはキャプテン冥利に尽きるけど、シティには僕以外にも、リーダー的な役割を果たせる選手が揃っているんだ。
ヤヤ(トゥーレ)、ジョー・ハート、サバレタ、アグエロ……といったようにね。世間の人たちは“エゴ”という言い方をするけど、僕はむしろ頼もしい連中が揃っているという見方をしたい」
――最後にもう一度、ピッチ上に話題を戻そう。残された試合は、どう戦っていくつもりだろうか?
「今年は(年明けに)あっという間にタイトルレースから脱落したし、満足した結果を出すこともできなかった。
でも残り試合をきっちり戦って、将来的にもう一度成功を掴むための基盤を固めていければ、必ずしも悪い年だったということにはならないと思う」
――来シーズンのためにも、残りの試合をいかに戦うかが重要だと。
「そう。シティにはすごく優秀な選手が揃っているわけだから、自分たちのポテンシャルを結果につなげていくことがポイントになる。その意味でも、良い状態でシーズンを締め括って、自信を取り戻すことが大切なんだ。
それさえできれば、今シーズンの出来を検証しながら、前に向かってきちんと進んでいけるようになる。いずれにしても、シティは必ずトップチームに返り咲くよ。それは時間の問題に過ぎない。
シティがこの先、タイトルを取れなくなるなんていうオッズには、あまりカネを賭けないことを勧めるね」
インタビュー:サイモン・マロック(サンデー・ミラー) Simon MULLOCK/SUNDAY MIRROR
翻訳:田邊雅之
「やっぱり結果が出ていない時は大変だね。2013年、ユナイテッドに最後の最後で逆転され、FAカップの決勝でもウィガンに負けてしまったときはきつかった。
あんな展開は誰も予想していなかったし、数日後にはマンチー二がクラブを離れる形になった。でも僕たちはまだ2試合残っていたから、ブライアン・キッドが代行監督を務めることになったんだ。
僕はキッドをサポートしたけど、自分のリーダーシップのレベルを、さらにもう一段上げなければならないと痛感したのがあの時だったね」
――そもそも、君がキャプテンとして心がけてきたことは? リーダーに最も必要な資質とは何だろう?
「もちろんキャプテンの主な役割は、チームメイトときちんとコミュニケーションを取っていくことだ。そこでは個々の選手に対してであれ、チーム全体に対してであれ、何を伝えたいのかを明確にすることが必要になる。
チームメイトにマイナスの影響を与えるくらいなら何も言わない方がいいし、状況に応じて、メッセージの伝え方も考えていかなければならない。特定の選手に対して通じる言葉が、他の選手の心には響かないこともあるからね。
ただしキャプテンの腕章を巻かなくとも、リーダーにはなれる。一番大切なのは、そこを理解することなんだ。実際問題、僕は2011年にキャプテンに任命される前から、チームメイトに影響を及ぼせる選手のひとりになっていたと思う。それは今のチームでも同じなんだ。
シティのキャプテンを務められるのは名誉なことだし、僕は幸いにもプレミアを2回、リーグカップを1回制することもできた。こういうふうに結果を出せた時にはキャプテン冥利に尽きるけど、シティには僕以外にも、リーダー的な役割を果たせる選手が揃っているんだ。
ヤヤ(トゥーレ)、ジョー・ハート、サバレタ、アグエロ……といったようにね。世間の人たちは“エゴ”という言い方をするけど、僕はむしろ頼もしい連中が揃っているという見方をしたい」
――最後にもう一度、ピッチ上に話題を戻そう。残された試合は、どう戦っていくつもりだろうか?
「今年は(年明けに)あっという間にタイトルレースから脱落したし、満足した結果を出すこともできなかった。
でも残り試合をきっちり戦って、将来的にもう一度成功を掴むための基盤を固めていければ、必ずしも悪い年だったということにはならないと思う」
――来シーズンのためにも、残りの試合をいかに戦うかが重要だと。
「そう。シティにはすごく優秀な選手が揃っているわけだから、自分たちのポテンシャルを結果につなげていくことがポイントになる。その意味でも、良い状態でシーズンを締め括って、自信を取り戻すことが大切なんだ。
それさえできれば、今シーズンの出来を検証しながら、前に向かってきちんと進んでいけるようになる。いずれにしても、シティは必ずトップチームに返り咲くよ。それは時間の問題に過ぎない。
シティがこの先、タイトルを取れなくなるなんていうオッズには、あまりカネを賭けないことを勧めるね」
インタビュー:サイモン・マロック(サンデー・ミラー) Simon MULLOCK/SUNDAY MIRROR
翻訳:田邊雅之