【CLポイント解説】マンチェスター・C 1-2 バルセロナ|かからなかったマンCのプレスとメッシの脅威

カテゴリ:ワールド

豊福晋

2015年02月25日

「前半は完全に支配できた」とイニエスタ。

1)かからなかったシティのプレス
 
 この試合、シティにとっての最大のポイントは、バルセロナのボールの出所であるブスケッツ、ピケ、マスチェラーノのトライアングルに対し、前線からどれだけプレッシャーをかけられるか、だった。
 
 このゾーンに蓋をし、良い形でボールを出させないことが勝利への重要な鍵であると、ペレグリーニ監督も認識していたはずだ。開始からゼコ、アグエロの2トップが勢いよく飛び出したシーンから、それは十分にうかがえた。
 
 しかし、前線からのプレスは続かなかった。「前からプレスをかけるように話していたんだが……」と語ったペレグリーニは、悔やんでも悔やみきれない様子だった。
 
 結果、バルサは前半、思い通りにパスを繋いでチャンスを作り出した。イニエスタが「前半は完全に支配できた」と話す圧倒的な優位性が、2ゴールに結び付いた。
 
2)ボランチとしてのメッシ、右ウイングとしてのメッシ
 
 久しぶりに全盛期のキレを見せ、輝いたのがメッシだ。特に前半、最前線から下がり、中盤でボールを受け、加速しながら斜めに向かうドリブルを連発。シティは分かっていても止められなかった。
 
 メッシの加速は、バルサの攻撃における最大の脅威となり、低い位置からのドリブルから再三チャンスが生まれた。
 
 スアレスが決めた30分の2点目は、シティの守備陣を切り裂いたメッシのドリブルが文字通りの突破口に。中央から左サイドに切れ上がったメッシが、オーバーラップしたジョルディへパス。ペナルティエリアに進入したジョルディは、余裕をもってゴール前の動きを確認すると、DFの間を縫うようにして飛び出したスアレスにピンポイントでクロスを合わせたのだった。
 
 試合を通じてのメッシのプレーエリアを確認すると、中盤の低い位置と右サイドに偏っている。中央を空けるようにしたこの動きで、いわばCFのスアレスにスペースを与え、ひいてはスアレスのゴール前での勝負強さを引き出した。
 
 自らのシュートのこぼれ球に誰よりも速く反応し、鋭く正確に左足を振り抜いた16分の1点目、そして前述の2点目とも、スアレスのストライカーとしての真骨頂が大いに発揮されたものだった。

前線からのプレスが機能せず、結果、シティはバルサのパスワークに翻弄されることに。 (C) REUTERS/AFLO

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メッシはゴールこそなかったものの、低い位置からのドリブルで決定機を生み出した。 (C) Getty Images

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