「アントラーズが好きなんですよ、本当に」

13歳からアントラーズの熱烈なファン。社長就任からすべての試合を現地観戦し、チームもしばらく負けていなかったが、「この前のアウェー川崎戦(ルヴァンカップ準決勝第1レグ)で初めて負けて……。負けるとこんなに悔しいのかって本当に思いました」。写真:徳原隆元
――「夢物語」とはいえ、メルカリでは実際に実現させているわけですから。
「メルカリを立ち上げた6年半前に、こうなるなんて誰も思っていなかった。ミクシィの時もそうだし、アントラーズだって、Jリーグ初期にここまでのクラブになると想像していた人のほうが少なかったはず。でも、今の結果はどうですか、ということです。
僕自身のことについては、『よくやるよね』とか『なんでそこまでやるの』とか『そんなの絶対できない』みたいによく言われますけど、それで逆に燃えるというか。笑うなら、笑ってくれていいんです。僕はやりたいだけだし、できると思っているので。『そんなにすべてが上手くいかないよ』とも言われる。たしかにそうだけど、常にチャレンジして、常に改善していけば、その先には必ずゴールがあると信じています」
――今の小泉社長の原動力となっているものは?
「アントラーズが好きなんですよ、本当に。13歳からファンだし、アントラーズをもっと強くしたい、再現性の高い常勝軍団にしたいんです。
アントラーズは、(鈴木)満さん(取締役フットボールダイレクター)、(鈴木)秀樹さん(取締役マーケティングダイレクター)という“スーパースター”が引っ張ってきたクラブ。もちろんジーコもそうですけど、ただ、この方たちに頼りすぎてもダメだと思うんです。ここまで紡がれてきた歴史と伝統あるクラブを、どうやって再現性高く、100年、200年のスパンで勝ち続けられるようにするか。そのメソッドをちゃんと作りたい。
そのためには、繰り返しになりますが、僕の仕事はビジネスをしっかりと回して、収益を上げること。経営者は、運にかけてはダメ。半分くらいは運かもしれないけど、そうじゃない部分を太くしていくのが僕の仕事。稼げば稼ぐほど、現場からのリクエストに応えられる。それは全部、叶えられるようにしたい。事業を大きくしていって、アントラーズがさらに強くなっていくためのサポートに尽力するつもりです」
――PROFILE――
小泉文明(こいずみ・ふみあき)/1980年生まれ、山梨県出身。早稲田大学商学部卒業後、大和証券SMBCやミクシィなどを経て、13年12月にメルカリに参画。翌年に取締役就任、17年に取締役社長兼COOに。現在は会長職に就き、今年7月のメルカリによる鹿島アントラーズの経営権取得後は、同クラブの代表取締役社長に就任。自身は13歳から鹿島の熱烈なファンだ。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
「メルカリを立ち上げた6年半前に、こうなるなんて誰も思っていなかった。ミクシィの時もそうだし、アントラーズだって、Jリーグ初期にここまでのクラブになると想像していた人のほうが少なかったはず。でも、今の結果はどうですか、ということです。
僕自身のことについては、『よくやるよね』とか『なんでそこまでやるの』とか『そんなの絶対できない』みたいによく言われますけど、それで逆に燃えるというか。笑うなら、笑ってくれていいんです。僕はやりたいだけだし、できると思っているので。『そんなにすべてが上手くいかないよ』とも言われる。たしかにそうだけど、常にチャレンジして、常に改善していけば、その先には必ずゴールがあると信じています」
――今の小泉社長の原動力となっているものは?
「アントラーズが好きなんですよ、本当に。13歳からファンだし、アントラーズをもっと強くしたい、再現性の高い常勝軍団にしたいんです。
アントラーズは、(鈴木)満さん(取締役フットボールダイレクター)、(鈴木)秀樹さん(取締役マーケティングダイレクター)という“スーパースター”が引っ張ってきたクラブ。もちろんジーコもそうですけど、ただ、この方たちに頼りすぎてもダメだと思うんです。ここまで紡がれてきた歴史と伝統あるクラブを、どうやって再現性高く、100年、200年のスパンで勝ち続けられるようにするか。そのメソッドをちゃんと作りたい。
そのためには、繰り返しになりますが、僕の仕事はビジネスをしっかりと回して、収益を上げること。経営者は、運にかけてはダメ。半分くらいは運かもしれないけど、そうじゃない部分を太くしていくのが僕の仕事。稼げば稼ぐほど、現場からのリクエストに応えられる。それは全部、叶えられるようにしたい。事業を大きくしていって、アントラーズがさらに強くなっていくためのサポートに尽力するつもりです」
――PROFILE――
小泉文明(こいずみ・ふみあき)/1980年生まれ、山梨県出身。早稲田大学商学部卒業後、大和証券SMBCやミクシィなどを経て、13年12月にメルカリに参画。翌年に取締役就任、17年に取締役社長兼COOに。現在は会長職に就き、今年7月のメルカリによる鹿島アントラーズの経営権取得後は、同クラブの代表取締役社長に就任。自身は13歳から鹿島の熱烈なファンだ。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)