「いろんな“答え”は、僕はやっぱり現場にあると思う」
株式会社メルカリによる鹿島アントラーズの経営権取得に伴い、同社の小泉文明氏が、日本随一の常勝軍団の代表取締役社長に就任した。
これまでメルカリだけでなく、SNS大手のミクシィでも経営に参画し、業界のトップを走ってきた時代の寵児は、熱心なアントラーズファンでもある。
そんな小泉氏は、愛すべきクラブにいかなる変革をもたらそうとし、進化させようとしているのか。新たな一歩を踏み出した鹿島で、現在取り組んでいることや今後のビジョンなどについて訊いた。
――◆――◆――
――鹿島アントラーズの代表取締役社長に就任して約2か月、ここまでを振り返ると?(編集部・注/インタビューは10月16日に実施)。
「まずは、業務の効率化を進めています。サッカークラブはだいたい試合を起点としてPDCAサイクル(計画→実行→評価→改善)を回していると思いますけど、インターネット業界でのそれは、1日なんですよね。そこにどう近づけるか。
ただ、アントラーズでもいろんなものが早く進み始めています。業務のスピードを上げるためにスラック(ビジネスクラウドサービスの一種)を導入したり、7つぐらいあった階層を3階層にしたり。今までワードとかエクセルでシェアされていなかったものを、全部グーグルドックスに放り込んで共有できるようにする。ミーティングの議事録も全社員が見られるようにとか。他の部署が何をやっているのか、全部分かるようにする。そうやって環境を変えていっている最中ですね」
これまでメルカリだけでなく、SNS大手のミクシィでも経営に参画し、業界のトップを走ってきた時代の寵児は、熱心なアントラーズファンでもある。
そんな小泉氏は、愛すべきクラブにいかなる変革をもたらそうとし、進化させようとしているのか。新たな一歩を踏み出した鹿島で、現在取り組んでいることや今後のビジョンなどについて訊いた。
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――鹿島アントラーズの代表取締役社長に就任して約2か月、ここまでを振り返ると?(編集部・注/インタビューは10月16日に実施)。
「まずは、業務の効率化を進めています。サッカークラブはだいたい試合を起点としてPDCAサイクル(計画→実行→評価→改善)を回していると思いますけど、インターネット業界でのそれは、1日なんですよね。そこにどう近づけるか。
ただ、アントラーズでもいろんなものが早く進み始めています。業務のスピードを上げるためにスラック(ビジネスクラウドサービスの一種)を導入したり、7つぐらいあった階層を3階層にしたり。今までワードとかエクセルでシェアされていなかったものを、全部グーグルドックスに放り込んで共有できるようにする。ミーティングの議事録も全社員が見られるようにとか。他の部署が何をやっているのか、全部分かるようにする。そうやって環境を変えていっている最中ですね」
――無駄を省いて、仕事のスピードアップ化を図る。
「いろんな“答え”は、僕はやっぱり現場にあると思うんですよ。その現場のメンバーがどうやったら正しい意思決定ができるか。それはメルカリでも常に求めてきたし、アントラーズでも追い求めていきたい。正しい情報が流通して、はじめて正しい意思決定が早くできる。まあ、これからの鹿島アントラーズをお楽しみください、という感じです」
――クラブに“新たな風”を吹かせようとしているのですね。
「社員のみんなはいろんなことに一生懸命、取り組んでいるんですが、いかんせん業務がパンパンで。現状のままで、付加価値のあることをやってくださいと言っても、おそらく、できないと思う。どうやって生産性を高めていくか、そこの土台作りにアプローチしています。
今やっている業務で、それは必要なことなのかどうか。たとえば、試合当日に配る紙のプリントって本当に必要なのか。メディアのみなさんは、メールアドレスは持っているだろうし、グーグルドライブに資料を入れておいて、オンラインで見てください、でもいいと思う。そういうことを一つひとつやっていって、はじめて時間ができる。そこで新しい施策を考えて、実行できればいい」
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【天皇杯PHOTO】鹿島 1-0 Honda FC|土居のゴールで天皇杯ベスト4進出!
「いろんな“答え”は、僕はやっぱり現場にあると思うんですよ。その現場のメンバーがどうやったら正しい意思決定ができるか。それはメルカリでも常に求めてきたし、アントラーズでも追い求めていきたい。正しい情報が流通して、はじめて正しい意思決定が早くできる。まあ、これからの鹿島アントラーズをお楽しみください、という感じです」
――クラブに“新たな風”を吹かせようとしているのですね。
「社員のみんなはいろんなことに一生懸命、取り組んでいるんですが、いかんせん業務がパンパンで。現状のままで、付加価値のあることをやってくださいと言っても、おそらく、できないと思う。どうやって生産性を高めていくか、そこの土台作りにアプローチしています。
今やっている業務で、それは必要なことなのかどうか。たとえば、試合当日に配る紙のプリントって本当に必要なのか。メディアのみなさんは、メールアドレスは持っているだろうし、グーグルドライブに資料を入れておいて、オンラインで見てください、でもいいと思う。そういうことを一つひとつやっていって、はじめて時間ができる。そこで新しい施策を考えて、実行できればいい」
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