「日本人はうまいけど、気持ちの強さでは負けているかもしれない」
――その他に、Aリーグで戦って感じたことは?
「ちょっと思ったのは、柔軟性というか適応力ですかね。これは風間さんの言葉なんですが、離れてみて、『あっ、このことを言ってたんだ』ということが結構あった。そのひとつの中に『うまくやれ』というものがある。あれは結構、的を射た言い方だと感じました。
つまり、ピッチコンディションが悪い所で無理してつなぐ必要はない。そこでつなごうとしてピンチを招くくらいなら、アウェーだったらある意味割り切って戦い、ホームでしっかり叩き潰す。そういうことを全員が考えてちゃんとできれば、俺は去年の川崎はもっと上に行けたと思います。それくらいの力はあったはずです。
それが適応力で、今季のAリーグで言えば、ワンダラーズ以外の他のチームは割り切って戦っていたように思います。アウェーの時とかは、特にそうですね」
――適応力の部分で言うと、日本人は勤勉で、与えられた役割を頑張る、という国民性もあるのかもしれないですね。
「日本人は常に頑張りたいから役割を果たそうとするけど、ある意味オーストラリアなんかは、いい意味でいい加減さがある。あまり気にしないというか、1個、2個くらいつなげなくて蹴ってもなんとも思ってない」
――日本人選手は、責任を取りたがらないということもあるのかもしれません。
「オーストラリアの選手は、リスクを負わなければならないところで、ビビってる奴はいません。もちろん簡単なミスをしたらダメ。ただ、やっていいミスとやったらいけないミスがあります」
――リスクテイクしていいところは?
「『失ってもいい』と思って仕掛けている気がします。それでなにを言われても、相手が監督であろうと、『うるせーよ』というくらいの気持ちの強さはありますね」
――それは1対1を挑まれた時にも感じることなのでしょうか?
「そうですね。こっちにしたら嫌ですよ。日本だったら1回取られたら次はパスを選択する選手が多くなる。でもオーストラリアは2回目、3回目と来る選手の方が多い。覚えているのはブリスベンのウイングの選手で、俺からボールを奪われているのに何度も来たこと。その時は俺も調子が良くて身体が動いていたんですが、そこから何度も来るので衝撃でした」
――その選手は自信があって、なおかつビビらない?
「だから別にそこで取られても『俺の仕事はドリブルで、挑むことを求められてる』というスタイルでしたね」
――日本人選手の場合、一度失ってもう一度失ったら交代させられそうだとか考えますが、そういう気持ちの部分も大きいのでしょうか?
「もしかしたらそれが一番かもしれないです。アジアを見渡しても、はっきり言ってフロンターレとか、広島、浦和もそうですが、超上手いと思う。上手さで言ったらアジアでは日本人が一番上手い。それはFCソウルや広州と対戦するなかでもそう感じたし、ワンダラーズから見ても間違いない。だけど、気持ちの強さでは負けているかもしれない。それは、アジアでやらないと分からないことだと思います」
――そういう意味では、日本のレベルを上げる、足りないものを気づかせてくれる、という点で、ACLはJクラブにとって良い経験になりそうですね。
「ACLの経験は格別だと思います」
「ちょっと思ったのは、柔軟性というか適応力ですかね。これは風間さんの言葉なんですが、離れてみて、『あっ、このことを言ってたんだ』ということが結構あった。そのひとつの中に『うまくやれ』というものがある。あれは結構、的を射た言い方だと感じました。
つまり、ピッチコンディションが悪い所で無理してつなぐ必要はない。そこでつなごうとしてピンチを招くくらいなら、アウェーだったらある意味割り切って戦い、ホームでしっかり叩き潰す。そういうことを全員が考えてちゃんとできれば、俺は去年の川崎はもっと上に行けたと思います。それくらいの力はあったはずです。
それが適応力で、今季のAリーグで言えば、ワンダラーズ以外の他のチームは割り切って戦っていたように思います。アウェーの時とかは、特にそうですね」
――適応力の部分で言うと、日本人は勤勉で、与えられた役割を頑張る、という国民性もあるのかもしれないですね。
「日本人は常に頑張りたいから役割を果たそうとするけど、ある意味オーストラリアなんかは、いい意味でいい加減さがある。あまり気にしないというか、1個、2個くらいつなげなくて蹴ってもなんとも思ってない」
――日本人選手は、責任を取りたがらないということもあるのかもしれません。
「オーストラリアの選手は、リスクを負わなければならないところで、ビビってる奴はいません。もちろん簡単なミスをしたらダメ。ただ、やっていいミスとやったらいけないミスがあります」
――リスクテイクしていいところは?
「『失ってもいい』と思って仕掛けている気がします。それでなにを言われても、相手が監督であろうと、『うるせーよ』というくらいの気持ちの強さはありますね」
――それは1対1を挑まれた時にも感じることなのでしょうか?
「そうですね。こっちにしたら嫌ですよ。日本だったら1回取られたら次はパスを選択する選手が多くなる。でもオーストラリアは2回目、3回目と来る選手の方が多い。覚えているのはブリスベンのウイングの選手で、俺からボールを奪われているのに何度も来たこと。その時は俺も調子が良くて身体が動いていたんですが、そこから何度も来るので衝撃でした」
――その選手は自信があって、なおかつビビらない?
「だから別にそこで取られても『俺の仕事はドリブルで、挑むことを求められてる』というスタイルでしたね」
――日本人選手の場合、一度失ってもう一度失ったら交代させられそうだとか考えますが、そういう気持ちの部分も大きいのでしょうか?
「もしかしたらそれが一番かもしれないです。アジアを見渡しても、はっきり言ってフロンターレとか、広島、浦和もそうですが、超上手いと思う。上手さで言ったらアジアでは日本人が一番上手い。それはFCソウルや広州と対戦するなかでもそう感じたし、ワンダラーズから見ても間違いない。だけど、気持ちの強さでは負けているかもしれない。それは、アジアでやらないと分からないことだと思います」
――そういう意味では、日本のレベルを上げる、足りないものを気づかせてくれる、という点で、ACLはJクラブにとって良い経験になりそうですね。
「ACLの経験は格別だと思います」