ヘアワックスに腹筋施術…サッカー選手にも必要?
――先ほど、サッカー選手の美意識が話題に上がりましたが、スポーツと美容の関係性をどう感じていますか?
久次米「どうなんでしょう。そもそもサッカー選手って化粧品を使われますか?」
三浦「いや、俺らの時代はそこまで気にしている人はいたかな。でもやっぱりカズ(三浦知良)がけっこう美意識は高かったと思うね」
久次米「やはり、そうなんですね」
三浦「香水を使う人もいたし、髪が心配になってくると、育毛剤を使う人もいた。あとは日焼け止めを使う人もいたかな。でも、一番気にしていなかったのは俺かもしれない。そういう意味での美意識は低かったかな(笑)」
久次米「最近、ある選手にヘアワックスを作ってほしいと言われたんです。やっぱり選手は汗をかくじゃないですか。それで汗をかいても髪型が変わらないワックスを作ってほしいと言われて(笑)。でも、試合前やハーフタイムに髪型をセットしている時間なんてあるんですか?」
三浦「髪型を気にしてプレーに集中できないようじゃダメだし、だったらヘアバンドをした方がいいけど、それがあまり好きじゃないなら、やっぱりヘアワックスでしっかりホールドできた方がいいよね」
久次米「なるほど。ニーズはあるわけですね」
三浦「それに、そういうことに使う時間があるかという点で言えば、昔と違うのがハーフタイムにシャワーを浴びる習慣のある選手も出てくるようになったこと。監督時代は、基本的にそれを辞めるようには言わなかった」
久次米「それは、やっぱりリフレッシュして気持ちを切り替えたいという面もあるんですか?」
三浦「そういうのもあるよね。ただ、ロッカールームに戻ってくる選手は、いろんな気持ちの状態を抱えて戻ってくるから、言い合いになったり、良い感じで盛り上がったりして、毎回すんなりシャワーに行けるのかは分からないけど、ルーティンとしてシャワーを浴びたいという選手も確かにいる。だから監督としては、そういう時間も取っておかないといけない。でも、シャワーを浴びて新しい状態にして行くのは疲れをとる意味でも決して悪いことではないから、時間は取ってしまうけど辞めろとは言わなかった」
久次米「そうなんですね。もうひとつヤスさんに聞きたいことがあって。今の美容医療では腹筋を人工的に作る施術もあるんですが、この人工的に作られた腹筋はスポーツ選手にとって有益性はありますか」
三浦「ある面では意味があると思うけど、そもそも腹筋がきれいに割れていてもサッカーは上手くならないからね。その腹筋を使ってどういう動きができるか、どんなパフォーマンスができるかが重要であって腹筋の見た目はどうでもいいわけですよ。ただし、『腹が出ている人が俊敏な動きをできますか?』というのが大事なポイントで、俊敏な動きには腹筋が必要で、鍛えられている人の腹筋には脂肪がついていない。言い返せば、美しく腹が割れた状態の方がいいプレーができるというのは間違いないと思う」
久次米「海外の選手を見ていると、モデルみたいな身体つきをしていますね。純粋にカッコいいなと思いますよ」
三浦「そうなんだよね。でも、やはり選手たちは、あの身体ありきじゃなくて、気にするのはパフォーマンス。糖質が足りなくてガス欠になったり、体脂肪が少なすぎて当たりに弱い身体になっては元も子もない。もちろん理想的な腹筋の形に近づけていく過程で、脂肪をとる、除去するという意味では間違いなく良いことだと思うよ」
久次米「どうなんでしょう。そもそもサッカー選手って化粧品を使われますか?」
三浦「いや、俺らの時代はそこまで気にしている人はいたかな。でもやっぱりカズ(三浦知良)がけっこう美意識は高かったと思うね」
久次米「やはり、そうなんですね」
三浦「香水を使う人もいたし、髪が心配になってくると、育毛剤を使う人もいた。あとは日焼け止めを使う人もいたかな。でも、一番気にしていなかったのは俺かもしれない。そういう意味での美意識は低かったかな(笑)」
久次米「最近、ある選手にヘアワックスを作ってほしいと言われたんです。やっぱり選手は汗をかくじゃないですか。それで汗をかいても髪型が変わらないワックスを作ってほしいと言われて(笑)。でも、試合前やハーフタイムに髪型をセットしている時間なんてあるんですか?」
三浦「髪型を気にしてプレーに集中できないようじゃダメだし、だったらヘアバンドをした方がいいけど、それがあまり好きじゃないなら、やっぱりヘアワックスでしっかりホールドできた方がいいよね」
久次米「なるほど。ニーズはあるわけですね」
三浦「それに、そういうことに使う時間があるかという点で言えば、昔と違うのがハーフタイムにシャワーを浴びる習慣のある選手も出てくるようになったこと。監督時代は、基本的にそれを辞めるようには言わなかった」
久次米「それは、やっぱりリフレッシュして気持ちを切り替えたいという面もあるんですか?」
三浦「そういうのもあるよね。ただ、ロッカールームに戻ってくる選手は、いろんな気持ちの状態を抱えて戻ってくるから、言い合いになったり、良い感じで盛り上がったりして、毎回すんなりシャワーに行けるのかは分からないけど、ルーティンとしてシャワーを浴びたいという選手も確かにいる。だから監督としては、そういう時間も取っておかないといけない。でも、シャワーを浴びて新しい状態にして行くのは疲れをとる意味でも決して悪いことではないから、時間は取ってしまうけど辞めろとは言わなかった」
久次米「そうなんですね。もうひとつヤスさんに聞きたいことがあって。今の美容医療では腹筋を人工的に作る施術もあるんですが、この人工的に作られた腹筋はスポーツ選手にとって有益性はありますか」
三浦「ある面では意味があると思うけど、そもそも腹筋がきれいに割れていてもサッカーは上手くならないからね。その腹筋を使ってどういう動きができるか、どんなパフォーマンスができるかが重要であって腹筋の見た目はどうでもいいわけですよ。ただし、『腹が出ている人が俊敏な動きをできますか?』というのが大事なポイントで、俊敏な動きには腹筋が必要で、鍛えられている人の腹筋には脂肪がついていない。言い返せば、美しく腹が割れた状態の方がいいプレーができるというのは間違いないと思う」
久次米「海外の選手を見ていると、モデルみたいな身体つきをしていますね。純粋にカッコいいなと思いますよ」
三浦「そうなんだよね。でも、やはり選手たちは、あの身体ありきじゃなくて、気にするのはパフォーマンス。糖質が足りなくてガス欠になったり、体脂肪が少なすぎて当たりに弱い身体になっては元も子もない。もちろん理想的な腹筋の形に近づけていく過程で、脂肪をとる、除去するという意味では間違いなく良いことだと思うよ」