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【名勝負の後日談】ヴェルディの天敵となった“堅守”マリノス。82セレソンの異分子がもたらした“1-0”の美学

カテゴリ:連載・コラム

加部 究

2020年04月27日

オスカーが持ち込んだ流れはクラブの伝統に

88-89シーズンにはリーグ、JSLカップ、天皇杯を制し、三冠を達成した日産。タレント揃いの前線を堅守が支えた。写真:サッカーダイジェスト

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 ようやくマリノスの連勝が止まるのは、この年の11月10日、マリノスはディアスら主力4人を欠き、一方ヴェルディにはラモスに加えてもう一人の司令塔ビスマルクが加わり、武田の延長Vゴールで決着がついた。

 その後もマリノスは、堅守を基盤とする歴史を築いてきた。オスカーが持ち込んだ流れは、いつしかクラブの伝統となった。82年スペイン・ワールドカップで圧倒的な攻撃力を誇ったブラジルの中で、最後尾に位置したオスカーはただひとり異分子として、そういう哲学を有していた。

 一方マリノス-ヴェルディに続き、日本のクラシコとなったのが「鹿島-磐田」である。鹿島は言うまでもなくジーコが礎を築いたチームだが、出来上がった伝統はしぶとく勝ち切るスタイル。ファンタジーの象徴だったジーコが伝えたのも、実は勝者のメンタリティだった。

文●加部 究(スポーツライター)

オスカーと水沼が抱き合い、優勝の喜びを分かち合う。写真:サッカーダイジェスト

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