ガンバ大阪、驚愕の9連勝。指揮官、宮本恒靖が明かす「快進撃の舞台裏」

カテゴリ:Jリーグ

川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

2018年11月28日

「例えば横が時間軸として、上が理想、下が現実とすれば…」

理想と現実の狭間で揺れながらも、「育成」を疎かしてはいけないと言い切る。18歳の俊英、中村(38番)はツネ監督の下でめきめきと頭角を表している。写真:川本学

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 いまや世界最先端の戦術は日々アップデートされ、目まぐるしく変化と進化を繰り返している。監督キャリアをスタートさせた宮本はそこをどう捉え、どんな理想の監督像をイメージしているのか。

 期待した答は返ってこなかった。だからこそ、この知性派は面白い。

「戦術だけでは勝てないし、選手をモチベートできないといけない。いろんなものを見れなきゃいけないのが監督やと思うし、本当に仕事は多いなと感じています。Jリーグの対戦相手を見ながらも、世界のトップレベルのサッカーにも触れていないといけない。もちろんヨーロッパのサッカーも時間が許す限りチェックするようにしています。アーセナルなんて最初アカンかったのにどうやって立て直したんやろ、みたいな。ベースとしてあるものを活かしながら、監督のエメリが攻撃的なところを引き出していったんだと思う。好調やったナポリがアンチェロッティに代わってどんな変化が生まれるのか、サッリのチェルシーはどうか、(マンチェスター・)ユナイテッドはこれからどうなっていくのか。気になることばっかりですよ」

 
 敵のスカウティングを徹底的に敢行し、やや守備的なアプローチから入って結果を掴み取った。これはひょっとしたら、宮本が理想とするフットボールではなかったのかもしれない。理想と現実の狭間。プロの指揮官とはその狭間で常に、揺れ動き続けるのだろう。

「例えば横が時間軸として、上が理想、下が現実とする。その合間を針はずっと行ったり来たりで振れながら進むんやけど、そのなかで少しずつ理想に近づけていければいい。ただ、理想ばかり追い求めて育成を疎かにしてはいけないし、やっぱりバランスになってくると思う。もっとお客さんを集めて、魅力的なサッカーをしていくというのも大事な部分ですから。後半戦にかけて、表現したい部分は増えてるんです。例えば、レッズ戦(第31節、3-1で勝利)の3点目なんて素晴らしかった。攻撃に人数を掛けてペナルティーエリアまで行って、奪われてカウンターを食らいそうになるんやけどそこで奪い返して攻め切り、ゴールまで奪った。ああいうシーンをもっと増やしたいですね」
 
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