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川崎の黎明期に躍動した元Jリーガーが“高校サッカーの指導者”として辿り着いた境地「悔しさを指導に生かしたいんです」

カテゴリ:Jリーグ

河野 正

2024年07月04日

「あれからずっと身体の使い方を研究しています」

 川崎がJ1に昇格した頃、平山昌弘というフィジカルコーチに出会った。80年代後半、スキーの旧ユーゴスラビア代表チームに帯同し、五輪やワールドカップのメダル獲得に貢献。国内では各分野のアスリートを指導する腕利きのトレーナーだ。

 浦田は外国人選手が放つシュートやヘディングの威力の源が理解できなかったが、平山の理論を聞いたら納得し、筋力強化の考え方が180度変わったという。

 その平山が14年から指導陣に名を連ね、折を見ては選手に手ほどきしてくれる。

「身体の使い方がものすごく大切なことを学びました。一流選手というのは上半身をしなやかに使っていますが、多くの選手が固まってしまう。関節を上手に使うことが技術力向上に役立つことを知り、あれからずっと身体の使い方を研究しています」
 
 短いプロ生活に悔いはなかったのだろうか?

「僕は何をするにも無理をしていた。身体の使い方をもっと早く理解していたら怪我を防げ、もう少し長くやれたのかもしれない。だから身体の使い方を取り入れたメニューを勉強し、その悔しさを今の指導に生かしたいんです」

 浦田が取材中、一番力を込めて放った言葉がこれだった。

(文中敬称略/名称はいずれも当時のもの)

取材・文●河野 正

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