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中村俊輔、本田圭佑、柴崎岳らが背負う"ナンバー10の使命"――ジーコ元日本代表監督が、中村を使い続けた理由とは

カテゴリ:Jリーグ

加部 究

2016年03月17日

10番にかかる重圧。ラモス瑠偉の後釜に据えられた岩本輝雄は…。

ラモス瑠偉(10番)の後釜としての10番は重く、岩本は「大好きなサッカーが嫌になる」ほど叩かれたという。(C)Getty Images

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 10番は劇薬である。良くも悪くも、そこには視線が集まる。役割や責任が人を創る効果もあるが、重圧という副作用が勝ってしまうこともある。
 
 かつてパウロ・ロベルト・ファルカンが日本代表を率いて94年のアジア大会に臨んだ際に、若手の岩本輝雄を10番に抜擢した。無名に近い高校を出てフジタ(現・湘南)に加入した岩本は、まだJ1でプレーするのも1年目だった。
 
 瞬く間に新星としてクローズアップされるが、大ベテランのラモス瑠偉の後釜としての10番は重く「大好きなサッカーが嫌になる」ほど叩かれた。何年か経つと周りは口々に言った。
 
「テルは日本代表に入るのが早過ぎたよな」
 
 今季、味の素スタジアムでの開幕戦で決勝ゴールを叩き込んだのは、大宮の新しい10番・岩上祐三だった。渋谷洋樹監督は語った。
 
「後ろから何度も駆け上がり、おそらく走行距離はトップクラス。要求次第では、もっとできる選手です」
 
 残留争いを繰り返した歴史が長い大宮は、目まぐるしく10番が入れ替わってきた。また黒崎比差史、渡邉大剛以外は、助っ人に10番を託してきた。しかし今年は献身性の高い松本から新加入の岩上をチームのへそに据え、大きな責任も促した。
 
 開幕戦で神戸と戦った甲府では柏から復帰したクリスティアーノが再び10番をつけ、期待どおりに2ゴールを挙げて勝利に導いた。戦力的にも鮮度を欠く甲府だけに、切り札のプライドに訴えかけたのが功を奏した。ただし甲府が最も活力に満ちていたのは、藤田健が10番をつけてアグレッシブに攻撃性を貫こうとした9年間だった。
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