中村俊輔、本田圭佑、柴崎岳らが背負う"ナンバー10の使命"――ジーコ元日本代表監督が、中村を使い続けた理由とは

カテゴリ:Jリーグ

加部 究

2016年03月17日

ジーコが中村俊輔と心中したのは、10番に対する特別な感覚からだった。

「自分からプレーができないと直訴してこないかぎり、俺はお前を使い続ける」。ジーコは日本代表監督時代に、中村にそう告げたという。(C)SOCCER DIGEST

画像を見る

 J1リーグのピッチが時代の移り変わりを告げている。今年に入って新しく10番を背負った選手たちが6人も躍動したからだ。
 
 10番はチームの看板である。それはなでしこジャパンを見れば分かりやすい。長年10番を背負って戦ってきた澤穂希が現役を退くと、途端にメディアの視線は新しい10番の大儀見優季に集中した。
 
 看板には期待とともに重責がかかる。なかでも鹿島の10番は格別だ。初代はブラジル代表でも10番を背負ったジーコである。そのジーコは、日本代表監督時代に中村俊輔に告げたという。
 
「自分からプレーができないと直訴してこないかぎり、俺はお前を使い続ける」
 
 その言葉どおりにジーコは、2006年のドイツ・ワールドカップでも高熱を発症した中村俊輔を使った。常々ジーコは主張していたそうだ。
 
「看板選手というのはそういうものだ。ピッチに立つだけで警戒され、それがチームのメリットになる」
 
 まるでその伝統を引き継ぐかのように、鹿島の新しい10番・柴崎岳は、虫垂炎の手術を終えたばかりだというのに開幕戦のピッチに立った。同じくプラチナ世代のリーダー・宇佐美貴史がベンチスタートのG大阪から、敵地で勝点3の奪取に成功した。
 
 看板は簡単には変わらない。鹿島でもジーコの後は、ビスマルクが5年間、本山雅志は実に14年間も10番を背負い続けた。長い間同じ看板を掲げられたことが、伝統クラブの証とも言える。10番がコロコロと変わるようでは、チームの成績も安定しない。

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト サッカーダイジェスト12月26日号
    12月12日発売
    15年ぶりのJ1制覇!
    横浜F・マリノス「優勝記念号」
    BEST PLAYER&年間査定に
    2020欧州組カレンダーも!
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ワールドサッカーダイジェスト
    12月5日発売
    ビッグネーム移籍
    「噂の真相」
    EURO2020最速ガイドに
    特製カレンダーも!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVol.29
    12月11日発売
    「2019選手権名鑑」
    男子出場48校・1437選手の
    顔写真&プロフィールを網羅
    企画満載で女子出場32校も!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ