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中村俊輔、本田圭佑、柴崎岳らが背負う"ナンバー10の使命"――ジーコ元日本代表監督が、中村を使い続けた理由とは

カテゴリ:Jリーグ

加部 究

2016年03月17日

新10番を背負う浅野や大島。クラブは彼らに大きな期待を示した。

浅野(写真)や大島に10番を託したのは、彼らのさらなる成長に期待したからだろう。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 広島や川崎は10番に未来への希望を託した。
 
 広島には一昨年まで典型的な生え抜きの10番・髙萩洋次郎が君臨していた。だが髙萩が抜けると、同じような攻撃のコンダクターが見当たらなくなった。強いて挙げればセカンドトップのドウグラスが適していたのだろうが、昨季の開幕時点で大ブレイクを予測するのは難しかった。もちろん浅野拓磨は10番より9番か11番のイメージだが、広島では久保竜彦のようにポジションに関わらずチームの顔が10番をつけてきた流れもある。
 
 川崎では、日本人ではクラブ史上初めて大島僚太が10番に指名された。本来なら看板スターの中村憲剛が背負っていてもおかしくなかったが、ちょうど同じ時期にはジュニーニョがチームを牽引していた。ボランチの大島も必ずしも10番タイプではないが、高い期待値が込められた。
 
 浅野も大島もリオ五輪という重要な舞台を控え、節目のシーズンに突入した。昨季の浅野は広島の切り札として、リーグ優勝の立役者のひとりとなった。先のリオ五輪アジア最終予選でも優勝につながるゴールを決めて、ジャガーポーズも浸透した。
 
 だが広島でもU-23代表でも、スピードという武器が最大限に活きる状況での起用に限定されてきた。潜在能力は誰もが認めるが、まだ交代出場に比べてスタメンでのインパクトは見劣りする。
 
 大島もリオ五輪アジア最終予選では苦しんだ。今までこの世代の代表には不可欠の存在だった。しかも皮肉なことに大島の出場時間を減らしたのが、新しく川崎のチームメイトになった原川力だった。言わばクラブは、競争という刺激を与えながら、期待も示したことになる。
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