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東京五輪代表22人のW杯アジア最終予選でのリアルな戦力評価。欧州移籍を叶えた田中、三笘、林らの位置づけは…

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2021年08月11日

【MF】3名の昇格が濃厚!ただし大激戦の2列目は熾烈な競争が待つ

U-24代表でも主軸となった久保(左)と堂安(右)は、A代表でも重要な戦力となりそうだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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【MF】
久保建英(レアル・マドリー/スペイン)=◎

 決勝トーナメント以降は相手の徹底したマークに苦しんだが、グループリーグ3戦連発のインパクトは大きかった。紛れもなく日本のエースとして存在感を示した。A代表招集は確実だが、トップ下には実績に勝る鎌田大地がいる。競争に勝てるかが目先のテーマだ。

三好康児(アントワープ/ベルギー)=△
 フランス戦の1得点は2019年コパ・アメリカのウルグアイ戦での輝きを想起させたが、そのレベルを継続できないと大激戦のA代表アタッカー陣には割って入れない。新シーズンのアントワープで圧倒的活躍を見せれば、状況は変わるかもしれない。
 
堂安 律(PSV)=◎
 今大会の得点自体はグループリーグ・メキシコ戦の1点にとどまったが、久保との攻撃二枚看板は敵に脅威を与えた。彼自身も大いに自信をつけたはず。次はPSVでレギュラーを掴むことだ。そうすれば、A代表での伊東純也との右サイド争いも互角の展開になるだろう。

三笘 薫(ロイヤル・ユニオン・サン=サンジロワーズ/ベルギー)=△
 3決・メキシコ戦後半のドリブル突破とシュート力は見る者を驚かせたが、東京五輪での活躍はそれだけ。直近のA代表招集はないだろうが、今夏から赴く欧州の新天地で目覚ましい結果を残せば、最終予選終盤でのメンバー入りの可能性はゼロとは言えない。

相馬勇紀(名古屋グランパス)=△
 大会通してドリブル打開力は大いに光ったが、得点という結果が残せなかったのは悔やまれる。森保一監督が久保や堂安に寄せる信頼よりはやや下がる。ただ、彼のようなドリブラーが今のA代表にいないのも確か。今後の展開次第ではひょっとするかもしれない。

田中 碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)=◎
 遠藤とのボランチコンビは今大会の日本の要であり、彼らの連係が攻守両面を支えていた。このまま最終予選突入は濃厚と見られるが、問題は新天地での活躍度。8月のブンデス2部の試合に出られないようだと、9月の最終予選参戦は難しくなるかもしれない。
 
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