日本の国際舞台での傾向を見れば「前半勝負」が望ましいか
2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)ベルギー戦(ロストフ)での分析データにもあったように、日本は終盤になればなるほど、アクチュアルプレーイングタイムも強度もデュエル勝率も落ちる傾向が強い。その課題はわずか3年では完全に解決できてはいないだろう。しかも今回は中2日の超過密日程で主力メンバーの体力消耗度も高い。ここまでは途中出場の面々がギアを上げてくれたが、スペインほどの強敵になれば、交代カードがどこまで効果をもたらすか未知数な部分も少なくない。
こうした要素を踏まえると、今回のスペイン戦は「前半勝負」で行った方がいいのではないか。コートジボワール戦では相手もスローなスタートをしていたし、最初にガツンと叩いて複数得点できればファイナルに大きく近づくはずだ。
スペイン戦勝利、そして53年ぶりの五輪メダル確定へのゲームプランをどのように描き、実践するのか……。全ては森保監督のマネージメントにかかってくる。来年の2022年カタール・ワールドカップでの8強入りを見据えても、ここで失敗するわけにはいかない。ここまで光った采配力を今回もぜひ継続してほしいものである。
文●元川悦子(フリーライター)
スペイン戦勝利、そして53年ぶりの五輪メダル確定へのゲームプランをどのように描き、実践するのか……。全ては森保監督のマネージメントにかかってくる。来年の2022年カタール・ワールドカップでの8強入りを見据えても、ここで失敗するわけにはいかない。ここまで光った采配力を今回もぜひ継続してほしいものである。
文●元川悦子(フリーライター)