両チームのベンチワークも命運を左右
東京オリンピック・男子サッカー準決勝
U-24メキシコ代表―U-24ブラジル代表
8月3日/17:00/茨城カシマスタジアム
ロンドン五輪のメキシコ、リオ五輪のブラジル。過去大会の王者による激突だ。
もうひとつの準決勝で対決する日本、スペインと異なるのは、メキシコもブラジルも90分で準々決勝を終えており、中2日が続く日程でも、より良好なコンディションで戦えるということだ。
ブラジルは4-2-3-1、メキシコは4-1-2-3が基本システム。国の格からブラジルが有利と見られやすいが、メキシコはチームとしてのまとまりが非常に良く、準々決勝の韓国戦で6ゴールを奪った攻撃面がかなり調子を上げている。
ブラジルはエジプトにかなり苦しんだものの、FWマテウス・クーニャの挙げたゴールを守り抜いて勝利した。ここまで5得点のリシャルリソンを中心とした攻撃が注目されるが、ジエゴ・カルロスとニノがセンターバックに構えるディフェンスは堅牢だ。メキシコは縦に速い攻撃を得意とするため、ボール保持率はブラジルがやや高くなると見るが、チャンスの数はほぼイーブンになるのではないか。
U-24メキシコ代表―U-24ブラジル代表
8月3日/17:00/茨城カシマスタジアム
ロンドン五輪のメキシコ、リオ五輪のブラジル。過去大会の王者による激突だ。
もうひとつの準決勝で対決する日本、スペインと異なるのは、メキシコもブラジルも90分で準々決勝を終えており、中2日が続く日程でも、より良好なコンディションで戦えるということだ。
ブラジルは4-2-3-1、メキシコは4-1-2-3が基本システム。国の格からブラジルが有利と見られやすいが、メキシコはチームとしてのまとまりが非常に良く、準々決勝の韓国戦で6ゴールを奪った攻撃面がかなり調子を上げている。
ブラジルはエジプトにかなり苦しんだものの、FWマテウス・クーニャの挙げたゴールを守り抜いて勝利した。ここまで5得点のリシャルリソンを中心とした攻撃が注目されるが、ジエゴ・カルロスとニノがセンターバックに構えるディフェンスは堅牢だ。メキシコは縦に速い攻撃を得意とするため、ボール保持率はブラジルがやや高くなると見るが、チャンスの数はほぼイーブンになるのではないか。
そうなると「決め手」の勝負になってくる。メキシコは“逆足”サイドアタッカーのディエゴ・ライネス、鋭い飛び出しと決定力のあるアレクシス・ベガが左右からフィニッシュに関わる。ブラジルは右のダニエウ・アウベスと左のギレルメ・アラナの両サイドバックが守備の生命線となるが、彼らのポジションが低くなると、ブラジルの攻撃力は半減してしまう。
崩しの局面ではトップ下のクラウジーニョやボランチから決定的なスルーパスを繰り出すブルーノ・ギマラエスがアクセントになるが、メキシコの縦に鋭い攻撃に対して受け身になりすぎず、サイドバックの前向きなプレーをチームとして引き出していけるか。
いずれにしても接戦になれば、ブラジルのアンドレ・ソアレス監督とメキシコのハイメ・ロサーノ監督によるベンチワークが鍵を握る。ブラジルにはレバークーゼンのFWパウリーニョ、メキシコにはエドゥアルド・アギーレという気鋭のアタッカーがおり、その他にも多士済々のタレントが揃っている。ここまで来たら総力戦でもあるので、最後まで目の離せない戦いになりそうだ。
文●河治良幸
【五輪PHOTO】ペドリ!リシャルリソン!久保!東京オリンピックで注目の30選手を一挙紹介!
崩しの局面ではトップ下のクラウジーニョやボランチから決定的なスルーパスを繰り出すブルーノ・ギマラエスがアクセントになるが、メキシコの縦に鋭い攻撃に対して受け身になりすぎず、サイドバックの前向きなプレーをチームとして引き出していけるか。
いずれにしても接戦になれば、ブラジルのアンドレ・ソアレス監督とメキシコのハイメ・ロサーノ監督によるベンチワークが鍵を握る。ブラジルにはレバークーゼンのFWパウリーニョ、メキシコにはエドゥアルド・アギーレという気鋭のアタッカーがおり、その他にも多士済々のタレントが揃っている。ここまで来たら総力戦でもあるので、最後まで目の離せない戦いになりそうだ。
文●河治良幸
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