【サッカーダイジェスト編集長の視点】「山雅スタイル」への期待を失わない3つの理由

カテゴリ:Jリーグ

谷沢直也(サッカーダイジェスト編集長)

2015年04月17日

5試合で得た感覚をもとに、各々が微修正を施そうとしている。

6節の山形戦に向け、スタメンの変更も示唆した反町監督。新潟と湘南でJ1の戦いを熟知しているだけに、昇格組同士の一戦に万全の態勢で臨むはずだ。 写真:菅原達郎(サッカーダイジェスト写真部)

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 リーグ戦5試合を戦い終えた選手たちはまさに今、それぞれが「山雅スタイル」をJ1仕様に調整している段階だ。J1での豊富な実績を持つ田中は、完敗を喫した柏戦でさえ「自分たちのサッカーをしていれば、勝点3も得られたと思う」と振り返り、こう続ける。
 
「俺たちは全員で走ってカバーし合うチーム。相手どうこうより、自分たちのサッカーを貫いて勝つことが、自信にもなるし、結果にもつながる。それが今、できていないのなら、もっと走り、もっとスプリントをする。それだけです」
 
 3バックを務める酒井もまた、最終ラインを押し上げるタイミングについて「心の持ちようというかね。もちろん状況によって対応は異なるけど、もう少し中盤のスペースを消さないと自分たちらしさは出ない。せっかくの(J1の)舞台なんで、もうちょっとチャレンジしないと」と、5試合で得た感覚をもとに微修正を施そうとしている。
 
「失点を減らさないことには、我々のようなチームは上には行けない」と言い切る反町監督は、次節の山形戦を「次の試合が非常に大事なのは明白な事実」としたうえで、次のように語っている。
 
「(スタメンを固定してきたが)チーム内で、もっと争って、見直すべきところを見直すサイクルなのかもしれませんね。(チームとして)より良いものを求めていかなければいけない」
 
 4月18日、アウェーに乗り込み、同じ昇格組の山形との一戦で、微修正を加えた「山雅スタイル」を表現できるか。”J1新入生”の松本にとって、この試合の結果と内容が、今季の命運を大きく左右するものになるのは間違いない。
 
取材・文:谷沢直也(サッカーダイジェスト編集長)
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