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スペイン6部での葛藤、J3制覇、“王者”横浜での苦難…。京都、中川風希の“波乱万丈”物語

カテゴリ:Jリーグ

古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)

2020年06月04日

「横浜のレベルに達していなかった」

19年の3月に横浜へと移籍したが、レベルの高さに苦戦。ベンチを温める試合が続いた。写真:徳原隆元

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――琉球には17年から所属し、18年にはJ3優勝&J2昇格を中心選手として経験しました。大きな財産になったのでは?
「加入して間もない時から起用してもらいましたし、なにより日本のプロリーグでスタメンとして試合に出場できていたのは自信が生まれました。それに琉球のサッカーは楽しかったです」

――翌19年の3月にJ1の横浜へ引き抜かれました。優勝を経験したとはいえ、リーグ戦の出場はわずか3試合。開幕後の移籍ということもあって、馴染むのに時間がかかりましたか?
「そうですね。それと横浜のレベルは高かったですね。求められるサッカーの質が高かったですし、要求も多かった。苦労しました」

――とはいえ、残っていれば昨季よりも環境に馴染めたはずですし、ACLとの過密日程を考えても、出番が増えたかもしれません。
「それでも客観的に見て、自分が横浜のレベルに達していなかったと思います」
 
――そこで京都へ活躍の場を移したと?
「ありがたいことに、いくつかのクラブに声を掛けてもらって。中でも京都の熱というか気持ちが伝わったので決めました」

――京都は今季から新スタジアムで戦いますが、ホーム開幕戦を次戦に控えたなかでのリーグ中断でした。
「サンガスタジアムの第1号を決めてやろうと、めちゃくちゃ楽しみにしていたんですが……。この状況なので仕方ないです」

――最後になりますが、6月27日にJ2リーグが再開される予定です。目標は?
「個人としては10得点・10アシストと言っているんですが、チームが結果を残せなければ意味がないので、自分の活躍で京都をJ1に昇格させるのが最大の目標です」

――◆――◆――

PROFILE
中川風希 なかがわ・かざき/1995年7月3日生まれ、埼玉県出身。175センチ・68キロ。大牧SS―武南Jrユース―武南高―関東学院大―バジェカス(スペイン)―サン・イシドロ(スペイン)―琉球―横浜。J1通算3試合・0得点。J2通算4試合・0得点。J3通算42試合・17得点。軽やかな身のこなしで攻撃にスパイスを加えるアタッカー。足もとの技術が高く、思い切りのいいシュートも大きな武器だ。一昨季は琉球でJ3、昨季は横浜でJ1制覇。今季は別カテゴリーでの3年連続優勝を目指す。

取材・文●古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)
 
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