【プレーバック歓喜の瞬間】手繰り寄せた涙の逆転劇。17年の川崎初優勝の舞台裏

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2020年04月26日

優勝シャーレが等々力に

優勝シャーレを笑顔で掲げる小林。弊誌のための記念ショットだった。(C)SOCCER DIGEST

画像を見る

 試合後の優勝セレモニーでは、首位の鹿島のゲームで用意されていた優勝シャーレが間に合わず、「CHAMPIONS」とデザインされたボードや自前の特性の桶を選手たちは掲げた。

 それでも試合後の特別インタビューの際、小林の下にシャーレが到着。「来ました!」と呼びかけるクラブ広報に、満面の笑みで応じる小林。筆者とカメラマンはキャプテンが初めてシャーレを手にする瞬間に立ち会う幸運にも恵まれた。
 前述したようにルヴァンカップは決勝で敗れ、ACLでは準々決勝で浦和にまさかの大逆転負けを喫した。それでもリーグ戦は20節のFC東京戦から無敗(11勝4分)、得点数(71得点)はリーグトップで、失点数(32失点)はリーグで3番目の少なさという上々の数字だ。1敗のみとホームでの無類の強さも光った。

 中村は18年シーズンの開幕前に17年のチームを「15年間所属してきたなかで去年のチームが一番、強いと感じた。上手いだけでなくて、隙を見せないとか、負け試合を引き分けに持って行くとか、勝負強さがあった」と評している。

 風間八宏監督の下で技術力を極めたチームは、この年に就任した鬼木達監督の下で、守備力を強化。泥臭く、球際の勝負でも負けないチームへと成長した。中村の言葉にもあるように、傍から見ていてもリーグ戦では“負ける気がしない”強さがあった。この後、黄金期へと入るチームは、17年に記憶に残る歓喜の瞬間を迎えたのだった。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
【関連記事】
【川崎/2016~2020年】懐かしの歴代ユニホームと振り返るクラブ史。栄光の軌跡を象徴する一着は?
【川崎/2011~2015年】懐かしの歴代ユニホームと振り返るクラブ史。「挑」の文字を表現?風変わりなデザインが続々!
【川崎/2006~2010年】懐かしの歴代ユニホームと振り返るクラブ史。8年ぶりに新デザインが登場
【川崎/1997~2005年】懐かしの歴代ユニホームと振り返るクラブ史。黎明期を代表する一着は…
川崎が打ち出す独自の“緊急経済対策”!?コロナ禍で苦しむ地域、スポンサーのサポートへ

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ