• トップ
  • ニュース一覧
  • 「ここまで苦労して現役を続ける意味があるのか…」サンティ・カソルラは“選手生命絶望の危機”からなぜ復活できたのか?【インタビュー】

「ここまで苦労して現役を続ける意味があるのか…」サンティ・カソルラは“選手生命絶望の危機”からなぜ復活できたのか?【インタビュー】

カテゴリ:ワールド

エル・パイス紙

2020年03月29日

「月曜の朝に出かける時はとくにキツかった」

現在35歳となったが代表にも復帰。昨年11月のマルタ戦ではゴールを奪って喜びを表現した。(C) Getty Images

画像を見る

――もっとも辛かったことは?

「毎週リハビリのため家を空けて、子供たちと離れ離れになることだった。当時は月曜から金曜まで泊まり込みでリハビリをして、週末にアストゥリアスの自宅に戻るという生活が続いていてね。月曜の朝に出かける時はとくにキツかった。しかも子供たちが、それをルーティーンのように受け止めてくれていることがなおさら複雑だった。息子からは『また行ってしまうの。これで金曜まで会えなくなるね』と毎週のように声をかけられてね。

 ここまでの苦労をかけさせてまで、現役を続ける価値があるのかどうか心が揺らいだ瞬間でもあった。ただそうした状態が続くのはせいぜい1、2時間で、いったん現地に到着し、リハビリに取り組み始めると、気持ちは完全に切り替えることができていた」
 
――サンティの復帰は、ともすればスペイン代表の世代交代がスムーズに進んでいないことの裏返しのようにも映るけど。

「それは僕の口からは何ともいえないな。もちろん年齢はハンデになり得る。所属クラブでいくらいいプレーを見せても、ある程度年齢がいっている選手は呼ばれる可能性は低くなる。実際、若手は若手でしっかりチームに貢献しているし、世代交代も着実に進められている。ただ肝心のタイトルという結果が伴わなかった。僕たちの世代が成し遂げた功績が、後に続く選手たちにとってプレッシャーになっている部分は否定できないだろうね」

――黄金時代を気付いた頃のスペインは、サンティをはじめ小兵のテクニシャンが揃っていた。現代表でプレーしていて。当時と違った感覚はある?

「もちろんそれはあるよ。選手たちの特徴も個々のプレースタイルも異なるしね。当時は(ダビド・)シルバ、(アンドレス・)イニエスタ、シャビ、シャビ・アロンソといった選手が中盤を支えていた。それが現代表ではまた特徴の異なったファビアン(・ルイス)という選手が君臨し始めている。もちろん彼は彼で素晴らしい選手だし、それはサウール(・ニゲス)も同様だ。それでプレースタイルが変わるのは当然で、それが良いか悪いかという問題ではない。それにフィジカルが強い選手が増えたとはいっても、マイボールを重視するという根本的なフィロソフィーは不変のままだ」
 
【関連記事】
「家で泣いた」「自分と同じレベルにあったのは2人だけ」元スペイン代表セスクがアーセナル退団時の想いを激白!
「居眠り事件」「出場時間は半年で54分」元フランス代表の“10番”が失意のマドリー時代を回顧!
「美しすぎる!」「まるでK-POPアイドル」韓国女子代表のビーナス、イ・ミナがまさかの制服姿で京都旅行!
スペイン紙が“コロナ禍後”のマドリー先発イレブンに久保建英を選出!「失った幻想を取り戻す」
「世界最高の刑務所かよ」獄中のロナウジーニョ、今度はフットバレーの動画流出で衝撃!「ありえないレベルの上手さ」との声も

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ