「月曜の朝に出かける時はとくにキツかった」
――もっとも辛かったことは?
「毎週リハビリのため家を空けて、子供たちと離れ離れになることだった。当時は月曜から金曜まで泊まり込みでリハビリをして、週末にアストゥリアスの自宅に戻るという生活が続いていてね。月曜の朝に出かける時はとくにキツかった。しかも子供たちが、それをルーティーンのように受け止めてくれていることがなおさら複雑だった。息子からは『また行ってしまうの。これで金曜まで会えなくなるね』と毎週のように声をかけられてね。
ここまでの苦労をかけさせてまで、現役を続ける価値があるのかどうか心が揺らいだ瞬間でもあった。ただそうした状態が続くのはせいぜい1、2時間で、いったん現地に到着し、リハビリに取り組み始めると、気持ちは完全に切り替えることができていた」
「毎週リハビリのため家を空けて、子供たちと離れ離れになることだった。当時は月曜から金曜まで泊まり込みでリハビリをして、週末にアストゥリアスの自宅に戻るという生活が続いていてね。月曜の朝に出かける時はとくにキツかった。しかも子供たちが、それをルーティーンのように受け止めてくれていることがなおさら複雑だった。息子からは『また行ってしまうの。これで金曜まで会えなくなるね』と毎週のように声をかけられてね。
ここまでの苦労をかけさせてまで、現役を続ける価値があるのかどうか心が揺らいだ瞬間でもあった。ただそうした状態が続くのはせいぜい1、2時間で、いったん現地に到着し、リハビリに取り組み始めると、気持ちは完全に切り替えることができていた」
――サンティの復帰は、ともすればスペイン代表の世代交代がスムーズに進んでいないことの裏返しのようにも映るけど。
「それは僕の口からは何ともいえないな。もちろん年齢はハンデになり得る。所属クラブでいくらいいプレーを見せても、ある程度年齢がいっている選手は呼ばれる可能性は低くなる。実際、若手は若手でしっかりチームに貢献しているし、世代交代も着実に進められている。ただ肝心のタイトルという結果が伴わなかった。僕たちの世代が成し遂げた功績が、後に続く選手たちにとってプレッシャーになっている部分は否定できないだろうね」
――黄金時代を気付いた頃のスペインは、サンティをはじめ小兵のテクニシャンが揃っていた。現代表でプレーしていて。当時と違った感覚はある?
「もちろんそれはあるよ。選手たちの特徴も個々のプレースタイルも異なるしね。当時は(ダビド・)シルバ、(アンドレス・)イニエスタ、シャビ、シャビ・アロンソといった選手が中盤を支えていた。それが現代表ではまた特徴の異なったファビアン(・ルイス)という選手が君臨し始めている。もちろん彼は彼で素晴らしい選手だし、それはサウール(・ニゲス)も同様だ。それでプレースタイルが変わるのは当然で、それが良いか悪いかという問題ではない。それにフィジカルが強い選手が増えたとはいっても、マイボールを重視するという根本的なフィロソフィーは不変のままだ」
「それは僕の口からは何ともいえないな。もちろん年齢はハンデになり得る。所属クラブでいくらいいプレーを見せても、ある程度年齢がいっている選手は呼ばれる可能性は低くなる。実際、若手は若手でしっかりチームに貢献しているし、世代交代も着実に進められている。ただ肝心のタイトルという結果が伴わなかった。僕たちの世代が成し遂げた功績が、後に続く選手たちにとってプレッシャーになっている部分は否定できないだろうね」
――黄金時代を気付いた頃のスペインは、サンティをはじめ小兵のテクニシャンが揃っていた。現代表でプレーしていて。当時と違った感覚はある?
「もちろんそれはあるよ。選手たちの特徴も個々のプレースタイルも異なるしね。当時は(ダビド・)シルバ、(アンドレス・)イニエスタ、シャビ、シャビ・アロンソといった選手が中盤を支えていた。それが現代表ではまた特徴の異なったファビアン(・ルイス)という選手が君臨し始めている。もちろん彼は彼で素晴らしい選手だし、それはサウール(・ニゲス)も同様だ。それでプレースタイルが変わるのは当然で、それが良いか悪いかという問題ではない。それにフィジカルが強い選手が増えたとはいっても、マイボールを重視するという根本的なフィロソフィーは不変のままだ」